風烈廻り与力・青柳剣一郎 妖刀 小杉健治
腕の立つ武士ばかりを狙う辻斬りが出た。亡骸の状態から妖刀雲斬丸だと考えられた。ある旗本からから盗まれ密かに探索を命じられていた。
盗んだ者、盗ませた者、使っている者、順に判って来た時、盗ませた商家の主がと店者が殺される。
辻斬りに息子を殺された安本が、復讐しようとしている。安本は青柳の若い頃の道場仲間だった。安本は刀を持つ御家人を殺した。剣一郎は、辻斬りに殺されたように見せ、殺したのは父親安本だ。犯人を殺してしまえば判らないと考えたと思った。盗み出した者を調べ聞き出す。安本にぶつける。安本は、青柳が見逃してくれるものと思い込んでいた。それによって、清廉潔白の青柳に染みを付けられると思っていた。剣一郎は見逃さなかった。剣一郎は刀を抜かなかったが、安本も剣一郎を斬れなかった。安本家は廃絶になる。
養子になった善一郎は、言い様がないほどの悪だった。そんな息子に安本家を渡せないと考えた行いだった。
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