2015年1月31日土曜日

不知火隼人風塵抄1 2

不知火隼人風塵抄1 疾風の密使 稲葉稔
 不知火隼人 家慶の側室お波奈の方・幕臣菅谷政徳の娘・米姫と輝姫の前に生まれた隠し子のようだが隼人は知らない。百五十両と共に、寂運の寺・上野寛永寺の青竜院の門前に置き去りにされていた。
 隼人は老中・阿部伊勢守正弘の使番をしている。
 仙台で消息を絶ったお使番を探しに行く。お使番は仙台の榊田に感化され、黒船を攻撃するための武器を調達していた。桑折代官所手付けに雇われた浅井長次郎と、兄が榊田の仲間になっている娘・小夜に助けられ、武器小屋を潰し、伊達藩に告げ捕縛され大事になる前に未然に防げた。

不知火隼人風塵抄2 波濤の凶賊 稲葉稔
 神奈川から武器が船に乗せられる。元百人組の久保鉄太郎が頭で、百人組の武器庫から盗み出したりしたものを紀州に売ろうとしていた。
 久保を敵と狙う奈美が仲間に加わっていた。隼人は奈美から詳しい事を知り、一味は捕らえられ、武器を江戸へ返した。商人が儲かると思い紀州の代官の手代と江戸の久保に話しを持って行ったものだった。
 

2015年1月30日金曜日

白兎1

白兎1 透明な旅路と あさのあつこ
 ホテルで女を殺し、逃げる途中で車に乗せた兄妹。旅館に泊まり、土砂崩れに合い、と思っていたら、殺した事は無いことで、兄弟二人も、人には見えない存在だった。

2015年1月29日木曜日

ふくろう

ふくろう 梶よう子
 判鍋二郎 家禄三百石 西丸書院番士になったところ。妻は剣道師範・高萩惣吾の娘。
 鍋二郎は自分の顔を見て、土下座して謝る男と出会い、自分の出生を調べはじめる。
 惣吾から話しを聞く。惣吾は実父の親友だった。
 二十数年前、父の名は松平外記 西丸書院番士になり苛めにあう。妻にまで及んだ時覚悟を決める。次男のためのふくろうの根付けを作り上げ、城内で刀を抜き、五人を殺し、自死した。惣吾は外記が殺せなかった黒幕二人を殺そうとしたが、外記の妻に止められる。外記に対する苛めを認められ、書院番の悪しき慣例が正されたのだから。松平家は長男に継がされた。次男は養子に出された。次男が鍋二郎だった。
 文政6年 卯月22日 ふくろうの根付けが仕上がった日
 鍋二郎は生きている一番の悪だった者を殺すつもりで会いに行くが、溺れかけた彼の孫を助ける。自分の名前を聞かれた時、結局、外記の名を出さず、判鍋二郎と名乗る。

2015年1月28日水曜日

居眠り磐音江戸双紙47 48

居眠り磐音江戸双紙47 失意の方 佐伯泰英
居眠り磐音江戸双紙48 白鶴丿紅 佐伯泰英

2015年1月27日火曜日

隠密家族1

隠密家族1 喜安幸夫
 貞享元年 1684年 紀州藩徳川家五十五万石徳川光貞59の側室・由利が子を産み源六と名付けられる。
 宮家の出である正室・照子は下賤な由利から生まれた子が同じ血筋になるのが許せない。土御門を使って殺そうとする。
 紀州藩薬込役は護りに就く。
 貞享3年1686年 由利の方逝去 亡くなった由利から取り出した女子を佳奈と名付け薬込役・一林斎が育てる。
 源六 命を狙われたため将軍家に内緒で家老加納五郎左衛門宅で育てられる。活発なため屋敷だけでは飽き足らず、町に出、海、川、山で闊達に遊ぶ。佳奈とも兄妹と知らず一緒に過ごす。
 元禄4年1691年 綱吉に源六8のことを告げ江戸に住むことになる。
 一林斎31霧生院 鍼灸師 妻・冴29 産婆 源六が江戸に出たため和歌山から江戸へ潜む場所を変える。

立場茶屋おりき19

立場茶屋おりき19 指切り 今井絵美子
 掌の月 吉野家幸右衛門のやっと見付けた弟・勝彦が十五夜の日素庵の診療所で亡くなる。
 指切り おまきの義理の子3の太助が子どもを亡くした女に連れ去られる。見付けた時、太助はおまきにおかっさんが来てくれると思っていたという。
 こずえが亡くなり二年になる、源次郎が高麗屋の主人の妹の嫁ぎ先の三橋屋の妹の娘・郁世と見合いをした。
 紅葉の舟 とめのところで子どもを産んだ横浜のお麻が夫を探しに子どもを連れてくる。お麻は義母から焼き接ぎを習っていた。お麻の夫は遊女の顔に傷を付け逃げていた。
 冬惑ひ 幾富士は京屋の出張料理のお運びをし、呉服屋京屋の若旦那・伊織の世話係をしてくれないかと頼まれる。

2015年1月26日月曜日

裏江戸探索帖2

裏江戸探索帖2 犬の尾 鈴木英治 
 黒犬を殺し腹を切り裁いた男を探す朝比奈徳太郎
 はしかの薬と称し効きもしない薬を売り儲けた者を探す山内主馬
 徳太郎が探す男は、父親の形見の羽根がある金の馬の小物を黒い犬に飲み込まれたため、黒い犬を捕まえお腹を切り裂いていた。その犯人が父の敵を討つために福井鯖江藩五万石の間部家を潰すために留守居役を騙しはしかの薬を売りさばく仲間にしていた。犯人・薬種屋の主は主馬の前で病死する。留守居役ははしかの薬で儲けた金を使い間部藩取り潰しを免れた。


2015年1月25日日曜日

火盗改父子雲

火盗改父子雲 鳥羽亮
 雲井竜之介 30才 火付け盗賊改方与力 御頭は横田源太郎松房(よしふさ)
 孫兵衛 竜之介の父 六年前に隠居した。 お先手組弓組与力だった。
 盗賊・逢魔党を捕まえる。町人と武士と浪人の組み合わせ。孫兵衛の聞き込みが役立ち又手を貸してくれと言われる。竜之介は御頭の言葉を伝えない。

2015年1月24日土曜日

百万両の伊達男2

百万両の伊達男2 落とし前 稲葉稔
 桜井慎之介は、魚問屋池田屋の放蕩息子と二人の妾を種に寄付を募ろうと思っていたが、息子・太兵衛を連れ帰ったら二百両出すという仕事になった。
 太兵衛はやくざの行蔵一家に手を出している要五郎の取り巻きになっていた。要五郎は太兵衛を行蔵一家の為蔵を殺した犯人に仕立て、池田屋を強請った。慎之介は行蔵一家に本当の犯人を知らせ、為蔵の敵討ち・要五郎たちの殺しに手を貸す。太兵衛を池田屋に連れ帰り二百両手にする。
 慎之介が傷を負い川を漂う時に助けてくれた縫は、鎌倉の東慶寺に行く前夜、慎之介と一夜を共にする。

2015年1月23日金曜日

柳橋の弥平次捕物噺2

柳橋の弥平次捕物噺2 祝い酒 藤井邦夫 
 思案橋 幸吉が助けた酔っ払いの女が人殺しの犯人にされる。本当の犯人は髪結いのひもだった。殺されていた。殺した時に自分も怪我をして死んだことにした。
 祝い酒 捕物中に亡くなった直助の子どもと名乗り、母親が連れ去られたので助けて欲しいと子どもが来た。子どもの母親は盗賊の隠れ家を守る女だった。お頭が死に、直助に助けられ長屋の隣に住んでいた。手下が隠し金の在りかを聞き出そうとした。盗賊は捕まる。
 捨て子 お糸が捨て子を拾う。古河藩江戸留守居役の三男・新三郎の子どもだった。絵師になりたく家庭を作っていたが親が無理に連れ戻した。何処に連れていかれるか調べるために子どもを置いていたのだった。新三郎は屋敷を抜け出し追われているために煙草屋に立てこもる。秋山久蔵は父親に会い、勘当してもらい事を納めた。
 入墨者 瓦器職人の文吉は真面目だが、入墨者だった。地廻りたちに商売の邪魔をされる。金貸しに借りた期限になり妹を売るように言われる。弥平次は金貸しを捕まえ文吉が商売出来るようにした。


2015年1月22日木曜日

柳橋の弥平次捕物噺1

柳橋の弥平次捕物噺1 影法師 藤井邦夫
 影法師 水戸から清吉を探しに来たおとよ。清吉は三年前から記憶喪失になり新しい家族がいた。諦めて帰る日清吉は殺される。最後におとよを思い出すが、おとよには知らせなかった。夜鳴き蕎麦屋の長七
 薮入り 勇次は丁稚の新吉が身投げしようとするのを助ける。母親の所に来る男が母親と妹を楯に、新吉が勤めるお店の潜り戸を開けるように言われていた。弥平次は新吉のことは内緒で見張り盗賊を捕まえた。
 大八車 父親が作った大八車を盗まれた千太。一緒に探していた雲海坊。大八車が死体運びに使われ、千太が犯人に仕立て上げられ捕まる。本当の犯人を捜し、殺した男に身売りさせられた娘を救い出すのを見届けて捕まえる。
 猫ばば 殺人があり犯人と思われる御数寄屋坊主が浮かぶが証拠が無い。犯人を見ていた娘は落ちていた小判を猫ばばしていたので、本当のことを言い出せない。小判を使って捕まったため弥平次の耳に入り、証言した。小判を拾ったことにし、証言の褒美に二両貰った。


2015年1月21日水曜日

影法師冥府おくり5

影法師冥府おくり5 冬の雲 稲葉稔
 文政六年 1823年 十一月
 水野家下屋敷から二万五千両が盗まれた。水野家は仲が悪い備後福山藩阿部備中守に疑いの目を向けていた。阿部家から盗賊を捕まえて欲しいと依頼があった。平四郎は孝次郎と備後福山まで行く。房之助は盗賊左平次を追い、左平次を裏切った鯵刺の与三郎ではないかというところまできた。
 平四郎は自分が斬った菊池多一郎の許嫁・小雪と懇ろになる。

影法師冥府おくり4

影法師冥府おくり4 なみだ雨 稲葉稔
 文政六年 1823年 二月
 宇佐美平四郎に 甲府勤番が甲府を離れ、小普請組世話役宅に乗り込み一家惨殺に及んだ松井田基一郎を捕まえるというお役がきた。松井田から果たし状が送られ、松井田は倒れる。
 川井孝次郎が平四郎に腕試しを仕掛けてきたのが縁で仕事を助てもらう事になった。孝次郎は敵を探していた。
 平四郎は五年前に不義の上不義相手の夫を殺し逃亡した男・吉田籐兵衛を探すように命じられる。孝次郎が敵と狙う相手だった。不義の相手が孝次郎の母親で殺されたのは父親だった。兄は吉田家に乗り込み籐兵衛の母親と妻を斬り、遠島になっていた。平四郎は籐兵衛を見付け、町人になっている籐兵衛に江戸からすぐ出て行くように言う。籐兵衛はすぐどこかに行った。
 

2015年1月20日火曜日

鎌倉河岸捕物控25

鎌倉河岸捕物控25 新友禅の謎 佐伯泰英
 金座裏の若親分・政次は松坂屋で、挙動の怪しい男女を見る。千住で見付かった淀藩の武士を首つりに見せかけ殺したと思われる男女を捕まえるため藤岡に行く。京都で潰れた機屋の職人が上州友禅を作り出そうとしていた。機小屋は燃え、男女は亡くなる。男女は潰れた機屋の娘だった。職人は京都へ帰る。政次にお礼だと言って、渡された志保への土産は新しい染めの巾着だった。
 一日に何軒もの付け火が起こる。場所を変え、日本橋から遠ざかる中、政次は日本橋を見張る。盗賊が現れ捕まえる。引き込みが店の子どもを人質にするが取り押さえる。


2015年1月19日月曜日

剣客春秋親子草2

剣客春秋親子草2 母子剣法 鳥羽亮
 島中藩の剣術指南をすることになった。若殿が慣れるまでお花と里美も行く。
 三橋道場の者と島中藩の鬼斎流を使う者に狙われる。三橋道場の道場主は倒した。

2015年1月18日日曜日

定町廻り捕物帖3

定町廻り捕物帖3 闇の影 荒崎一海
 女が川にはまり死んだ。自殺か事故か殺人か。
 子どもが勾引かされる。飴屋 船 大名駕籠 注意を引くための餌。火事を起こし騒ぎの間に現れた長櫃をつけ、荷物船 廻船へと運ばれるのを確かめ、子供たちを助け出す。指示され動いた者は捕まるが、頭は捕まってはいない。
 川で死んだ女は母親が背中を押されて落ちて死んだ。

2015年1月17日土曜日

定町廻り捕物帖2

定町廻り捕物帖2 新たな敵 荒崎一海
 文化9年 1812年
 桜井琢馬は十手と脇差しの二刀流の稽古を始める。鷹森道場門人40名 内弟子5名 今治松平から用人1人
 商家の若内儀の首つり自殺 地廻りの身内の殺人 浅草の甚五郎の次期元締め松造が殺される。籐二郎が傷つけられる。
 闇の隠れ家の跡地に、闇の頭と思われる山城屋が屋敷を構える。
 若内儀が首つりをしたために、闇が自分たちの存在を隠すために次々と殺人が起こった。
 内儀は自分の夫と義父の後添え・義母との不義のため脅かされ、内儀が手込めにされたため自殺する。二人の不義を知っていた伊勢屋が殺され、二人に部屋を貸していた三味線の師匠が殺され、師匠を殺したと思わせるために研ぎ師を行方不明にした。琢馬が首つり理由を探って行くうち先々に殺されて行く。内儀を脅迫した者も殺された。不義を働いた二人が捕まった。

2015年1月15日木曜日

定町廻り1

定町廻り1 おようの恋 荒崎一海
 「闇を斬る」の続き 鷹森真九郎は道場主になっている。中心が桜井琢馬になった。
 子どもの勾引かしが続く、みんな助け出される。桜井琢馬は自分が試されたような気がした。
 夜鷹が次々と強淫され殺される。犯人を捕まえた時、その部屋にいた女は屋台蕎麦屋の娘だった。父親の所に戻す。
 深川の蕎麦屋・花春の13才の息子が殺される。犯人は姉・おようが好きになった小間物屋だった。小間物屋は花春の近くの商家を狙っている強盗一味で、弟は小間物屋をつけたため、そのことを知ってしまい殺された。捕まった仲間に屋台蕎麦屋の息子がいた。琢馬は父親に知らせなかった。


2015年1月14日水曜日

お髷番承り候《9》

お髷番承り候《9》 登竜の標 上田秀人
 深室賢治郎は深夜、屋敷で館林藩主綱吉に繋がる黒鍬者に襲われる。
 堀田備中守の誘導で賢治郎の兄・松平主馬は奥右筆に賢治郎との義絶届けを出し受理される。義絶届けを知った目付は山本兵庫の死と賢治郎を結びつけ調べ始める。
 堀田備中守は賢治郎に殺されお家断絶となった山本兵庫の家来に働きかけ、賢治郎の義父深室作右衛門を門前で襲わせ屋敷で暴れ逃げさせた。目付が入った。謹慎を言い渡される。作右衛門の行為は家を潰すものだった。
 堀田は寵臣の賢治郎が目障りなのだ。
 紀州頼宣といた賢治郎は、頼宣の手引きで阿部豊後守の屋敷へ行き、指示を受ける。
 賢治郎はまだ、深室の養子になっていない。阿部豊後守は賢治郎を別家させるつもりで上様の目通りを願いに登城する。


2015年1月13日火曜日

百万両の伊達男1

百万両の伊達男1 郭の罠 稲葉稔
 桜井慎之介は母を知らない。父を火事で亡くし、桜井勘三郎という六百石の旗本の養子になった。18才で養母を19才で養父を亡くした。
 慎之介は養護所を作りたいために、悪い事をしている者に強請りをし、お金を貯めている。
 強請ろうとした薬種屋小野寺屋千太郎が殺され、北町奉行所定町廻り同心・沢嶋又三郎に調べられ、千太郎殺しの犯人探しをすることになる。
 元掏摸の卯乃吉と義侠心に厚いやくざ藤五郎の子分の喜之助の手を借りて調べて行く。
 千太郎は裏仕事の紹介者・元やくざの足袋屋の善六に殺されていた。裏仕事は女衒の手助けだった。女衒の為右衛門出入りの花笠楼の参右衛門の隠し金の金庫の鍵を足脱けしようとした花魁から預かっていた。千太郎が鍵を持っている事を知った善六に殺された。慎之介は鍵が小野寺屋にあると思って押し入った善六と為右衛門の仲間を沢嶋に協力して捕まえた。
 慎之介は薄幸の女・みずゑと出会い、酔って貯めていたお金を全部やってしまう。
 慎之介には半年前に出合った思い人・琴乃がいるが正体不明である。
  

2015年1月12日月曜日

返り忠兵衛江戸見聞15

返り忠兵衛江戸見聞15 天風遥に  芝村凉也


2015年1月11日日曜日

返り忠兵衛江戸見聞14

返り忠兵衛江戸見聞14 刃風閃く 芝村凉也

2015年1月10日土曜日

隠密家族7

隠密家族7 日坂決戦 喜安幸夫
 宝永二年 1704年 二月
 源六の命を狙う伏嗅組と日坂の佐夜丿中山で決戦となり、イダテンとハシリと氷室章助が死んだ。伏嗅組も七人死んだ。
 一林斎が六年前に打ち込んだ埋め鍼によって綱教が死亡。頼職26才が四代藩主に就く。
 八月、隠居徳川光貞死亡。
 九月、頼職が国入りの途中小田原で急死。
 源六こと松平頼方葛野藩三万石の藩主が、紀州和歌山五十五万石の藩主になる。
 佳奈は、冴の父・竜太夫死亡のため紀州に帰る時、父親が光貞で源六の妹だと言う事を教えられる。佳奈は霧生院を継ぐことを決める。
 一林斎が狂犬病で死亡する。


2015年1月8日木曜日

口入屋用心棒27

口入屋用心棒27 判じ物の主 鈴木英治

2015年1月6日火曜日

ぎやまん物語

ぎやまん物語 北原亜以子
ポルトガルから来た鏡の持ち主が変わる。
 秀吉 於祢 お茶々 常高院から家康からお江 忠長夫人高松院 
 牧野成貞から越後屋から雁金屋市之丞(光琳) 
 毛利小平太 平賀源内 田沼意次の妾・由布 久世丹後守広民 青島俊蔵 お竹 最上徳内 長崎屋 通詞・村山栄之助 ヒュースケン 清川八郎 芹沢鴨 近藤勇 松本良順 土肥庄次郎 流れ弾が当たり砕け、埋められた。

2015年1月4日日曜日

新・酔いどれ小藤次

新・酔いどれ小藤次 佐伯泰英

2015年1月3日土曜日

波止場浪漫上下

波止場浪漫上下 諸田玲子
 清水次郎長の養女・けん 大正10年死亡 
 医者 上田重敏

2015年1月2日金曜日

立身いたしたく候

立身いたしたく候 梶よう子
野依駿平17 瀬戸物屋の五男が小普請組百五十俵の御家人の家に養子に入る。末は一緒になる予定の妹もよ10がいる。
矢萩智次郎 駿平の幼馴染み 百五十俵父は普請方、兄は普請方同心見習い15俵 
 小普請組 逢対に行く。御番入り指南黒田半兵衛とあう。徒組みの若い者のために指南の仕上げ上司を喜ばすために幇間の真似をしていた。
 同朋衆 二人の幼馴染み友坂雄也が同朋衆を務める家に養子に入り小山田雄定と名乗っていた。奥坊主・雄定は鯉の餌蚯蚓の用意をしていた。上司に苛められている雄定を助けた是阿弥が陥れられ御役御免になった。雄定は大手門前で是阿弥の潔白を上司に向けて言い募る。上司は虚為の申し立てをしたことで家禄半減隠居となった。雄定は養子をとかれ追い出され是阿弥の家で世話になっている。
 徒組 駿平は泳げない。練習していて溺れた所を一番組組頭・池堀宏太郎に助けられる。水泳上覧が近いが四人が練習に来ない事を悩んでいた。四人は個人の出世の道具にされるのは御免だと怠けていた。宏太郎は四人ならきっと出来るといい、動きを描いた紙を渡す。一番組が優勝し、宏太郎は上様から直々に希望を聞かれ、去年、御役を退いた、元の組頭を戻して欲しいと言った。徒頭が作事奉行になりたい一心でやめさせようとした四人の代わりに組頭が辞めていた。
 御膳所御台所 溝端宗十郎は注意されて不貞腐れ文句を言いつつ何ヶ月も仕事を休んでいる。町娘の啖呵で職場に戻った。
 長崎奉行 駿平は実家の瀬戸物屋の番頭茂平次と智次郎と長崎に行く事になる。智次郎が襲われている者を助ける。長崎で、矢崎家の遠縁の朋輩という長崎奉行所同心と共に、阿蘭陀商人と通じ抜け荷に加担している商家を捕らえた。駿平と茂平次は商家の帳簿を調べた。
 あらゆる人に土産を用意したのにもよの土産を忘れた。
 勘定所吟味 駿平は算が得意なので勘定所吟味を受けようと思う。野依家は武の家なので言い出せない。みんな知っていた。気にするな当主はおまえだ。と言ってもらえる。受けたが、又次の機会に挑みます。という。
 智次郎に師範代の話しがあった。四人の名前があがっていた。三人が智次郎を闇討ちした。弟子のいざこざを師匠が知り、師範代を置かない事になった。
 奥右筆 願いを出しても取り上げられないのが不満で奥右筆を呼べと管を巻いた見習い留守居役。奥右筆二人が、書状を取り上げ海防を主張し、褒美の大抜擢で一人は海防係りに移動した。一人はてこでも動かなかった。
 旗奉行・槍奉行 二人は智次郎の父の用で城内に入る。槍奉行と旗奉行が、年寄りが使いにくい便所の改善を訴えて便所の前で占拠していた。廻りがあたふたしている中、智次郎が構わず便所に入った。智次郎へ目付の誘いがあったが、城勤めは御免だと断わった。旅に出るという。
 駿平は一次吟味を通っていた。二次に向ける。
 駿平ともよの仮祝言の話しがでている。