2023年1月26日木曜日

風烈廻り与力・青柳剣一郎60 ひたむきに

風烈廻り与力・青柳剣一郎60 ひたむきに 小杉健治 

 八十吉は紙屑買いをしている。木綿問屋「田所屋」の手代だった。一人娘・節と恋仲になり婿にと言われたが、八十吉と所帯を持つ約束だという幸が現れ縁談が取り止めになった。節は三村屋の次男・丹次郎を婿にした。八十吉は店を辞めた。
 丹次郎は三村屋を勘当されていた。幸は丹次郎に頼まれて芝居をしていた。田所屋の主人も知っていた。丹次郎は妾を囲って子どもがいる。丹次郎の遊び癖は直っていない。
 八十吉に近づく者がいる。主に詫び金を出させようと誘われていた。

 青柳剣一郎は、小普請組支配波多野義行から、十年前、勘定組頭だった波多野の配下だった高山俊二郎を探して欲しいと頼まれた。土木工事出張検分で材木問屋から賄賂を貰い検分に手心を加えたことを暴かれ小普請にされ、三年後、不始末をしでかし、士籍剥奪された者だった。
 高山を糾弾した牧が闇討ちされた。水沢も背後から斬られた。
 剣一郎は、高野俊太郎を見つけた。高山俊二郎だと確信するが、精練潔白の高野と十年前の事件、三年後の事件、今回の闇討ち。結びつかなかった。何度も長屋に行く。

 高野の長屋の隣に八十吉がいた。高野は八十吉を訪れる男たちが気になり声を掛ける。八十吉は誘われていることを伝える。高野は夜忍び込む手筈を整えてる通りにするようにいう。
 当日、八十吉たちが田所屋に押し入り、主を殺そうとする寸前、八十吉は主を庇う。一味は青柳に捕まった。主を殺し、八十吉を犯人にするつもりだった。
 田所屋は離縁を考えていた。千両で主人と八十吉殺しを頼まれた。丹次郎も認めた。

 十年前、検分に手心を加えたのは、牧と水沢だった。波多野も承知していたため、高山を犯人にして未然のため小普請にと収めていた。三年後、離縁した妻の父が、旗本との後添えの話しが在ることを話に来た。諦めさせて欲しいと。自分の行いでないことを受け入れ士籍剥奪になった。妻と子どもは旗本の家族になった。
 
 波多野が、勘定奉行になるはなしが出た。牧と水沢は波多野に出世の願いを出した。
波多野の家臣・柏木は殿のためにならじと二人を殺した。高野は汚名を濯がれた。十年前の事件は秘密裏に始末したため蒸し返すことが出来ない。高野は武士に戻るつもりがない。高野を感心して見ていた川島屋の勧めで、口入屋の番頭になることになった。
 田所屋に戻って欲しいと言われている八十吉も、戻るつもりになった。
 
 

2023年1月24日火曜日

うぽっぽ同心十手綴り② 恋文ながし

 うぽっぽ同心十手綴り② 恋文ながし 坂岡真

 恋文ながし 型紙商白子屋の主の妾・とせが、水死体で見つかった。長尾勘兵衛は、遺体に傷がないことを見届けていた。にも関わらず本所廻方同心の宍戸馨之介は、近くにいた白子屋の手代・長次を殺人の疑いで捕まえ拷問にかけた。長次もなぜ近くにいたか言わなかった。勘兵衛は、宍戸に、犯人に頼まれ長次を犯人に仕立て上げたのかと聞き、本当の犯人が捕まれば拷問は問題になると言った。
 紀州家の横目付け・野口兄弟が勘兵衛を襲う。鯉四郎と二人で捕まえる。
 野口兄弟の弟が、とせと深い仲になった。白子屋の主の金が目当てだと分かったとせが、主に話すという。野口は顔を水につけ殺してしまった。宍戸は野口のために替え玉犯人を作ろうとした。野口兄弟は、紀州家で詰め腹を切らされた。
 長次は紀州家に奉公に上がっている・白子屋の娘・さやがたらようの葉の裏に文字を書いて恋文を溝から流してくるのを待っていたのだった。

 めぐみの纏 火消しのめ組と相撲取りとの喧嘩が終わったあと、め組の纒が無くなった。勘兵衛は表沙汰にしないで探すことを頼まれる。
 怪しい者が二人。去年の火事で大火傷を負いめ組の纏持ちを辞めた龍二。鳥追の母娘を使って美人局をしている元相撲取り・神室山の捨六。一年前の火事の付け火犯が、定火消の与力・村越と同心二人・旗本の次男と判ったが内密にされ、永尋になったことがわかった。同心・亀島は無念の思いを飲み込んでいた。勘兵衛は亀島の無念を蘇らせる。
 鳥追の母親が、元妻・静に思える勘兵衛は、鳥追女を調べる。美人局の鳥追を追いかけてきた村越たちを亀島は捕まえる。鳥追が住まいとしているお堂の中に纒があった。龍二が隠していた。龍二は火事が起これば纒を持って火事場に立ちたかった。
 纒はめ組に帰った。芝伝は、火事になれば龍二に纒を持たせるだろうと思った。
 鳥追は静ではなかった。捨六たちは江戸を出た。旗本の息子は病死となるだろう。

 こがね汁 四人で妾を囲っている四人が殺された。妾・みのに惚れた・元板前の佐太郎と思われたが、姿を消していた。
 勘兵衛は調べの結果、四人の内の一人・庵崎の名主・川上の大名屋敷の下肥の汲み取り権利で競い相手・寺島村の名主・稲垣庄左衛門、客人の九戸玄蕃と判明した。
 競りで落札でき上機嫌の稲垣を捕まえる。
 佐太郎は、殺されるところを見て逃げていた。妾斡旋所の女将・もんに匿われていた。もんの助けで、みのと一緒に寿司屋台を出した。

 あばら一寸 勘兵衛は印地打の練習をする少年にあった。
 寺の七面天女が盗まれた。追って行くと妹が病で寝込んでいる義兄妹にたどり着いた。二人は女敵討ちをするつもりだった。追っているのは少年の父・吹越平内だった。
 十三年前、因幡で、藩士十三名に陵辱されている佳枝を助けた。二十才の佳枝は夫の元に帰れないと言った。吹越を佳枝と一緒に因幡を離れた。荘内で十二年を過ごし、地震で佳枝が亡くなり、被害があった荘内を離れ江戸に来た。
 因幡では、吹越に恥知らずな行為を止めるよう言ったところ三人が斬られたと作事奉行の次男が訴え、二人は女敵討ちを認められた。作事奉行の次男は馬に蹴られ死んだ。佳枝の妹だった。二人は真相を知った。
 勘兵衛は、女敵討ちの行事役をする。
 吹越は討たれた。馬場重右衛門と船岡和枝は本懐を遂げ・・・と南町奉行所に届けられた。吹越は苗字を捨てた。平一郎は二人の養子となり因幡へ行く。

 

  
 

2023年1月20日金曜日

勘定侍柳生真剣勝負〈六〉 欺瞞

 勘定侍柳生真剣勝負〈六〉 欺瞞 上田秀人

 淡海一夜を柳生の悪と思っている宗冬は、宗矩の一夜を連れてこいという命令に対して殺そうとした。一緒に行った素我部一新は刀を抜いて止めた。宗矩は、柳生の内政が確定したとき、一夜を討たせてやると宗冬に言う。家禄半減、国元に戻すと言われた一新は、宗矩を見限った。宗矩は宗冬に誰にも見られずに一新を殺すよう命じる。

 一夜は堀田加賀守に左門を巡検使に任命することを提案する。一夜は堀田家の米を駿河屋に採り扱わせる許可を取った。
 家光は堀田の提案通り、左門に巡検使の役を伝えるお使者番を出した。
 宗矩はお使者番が出されたことを知り、巡検使と偽り伊賀者に事故に見せかけ殺すことを命じた。

 十兵衛三厳と一夜は柳生の里へ向かう。途中、宗冬から一新を助け、お使者番を追いかける三人の伊賀者を三厳が寝返らせ自分たちの仲間に入れた。お使者番は放って柳生の里へ行き、七日で帰るから左門におとなしくしていろと伝えた。

 信濃屋の永和が、佐夜と一緒に船で江戸へ向かった。

 

2023年1月18日水曜日

うぽっぽ同心十手綴り

うぽっぽ同心十手綴り 坂岡真 

 眉間の黒子に福々しい頬。暢気に歩き回る姿からうぽっぽと呼ばれる、臨時廻り同心、長尾勘兵衛。目こぼし料を受け取らず、野心の欠けらもないが、人知れずところで無理難題を小粋に裁く。

 いれぼくろ 文化元年夏 52才 定廻り三十年、今春から臨時廻り、二十年前、娘・綾乃が一才になる前に、妻・静が家出していた。
 末吉鯉四郎24才。 薊の隠居・南町奉行根岸肥前守鎮衛から新参者の定町廻りの面倒をみることを頼まれた。
 八年前、四人が女に暴行を働き人足寄場送りになった。四人が次々と殺される。犯人は女の亭主かと思われたが、本当は五人いた。旗本の息子だったため隠ぺいされた。四人が御書院番になった息子を強請り出した。親・勘定奉行・山科刑部は四人を殺させた。鯉四郎は山科家に直談判に行った。鯉四郎を連れてこいという山科家に、目隠し猿わぐつで連れて行った。彼は成敗された。彼は山科の息子だった。
 
 ゆうかげ草 侍同士が刃傷沙汰をお越し、香具師の娘・しのが殺された。刀の持ち主は水戸藩の者だった。香具師・万蔵は勘兵衛が目こぼしした元巾着切りだった。万蔵は敵討ちをしようとする。水戸藩の栗原和馬が、矢で射殺された。女が前で楊弓を持って死んでいた。相討ちのよに見えるが、勘兵衛は万蔵を追った。

 霧しぐれ もう一人の臨時廻り、山田多門が殺された。川に戸板に貼り付けられて浮いていた。山田は女んい恋をした。その女から、十年前に捕まえ損なった懸巣小僧の首魁の話と隠し金の話を聞いた。女が殺された。女のいた遊女屋の主人が殺された。鬢付け油に毒を混ぜ時間が経ってから死ぬ。鬢付け油屋の主人が懸巣小僧の首魁だった。

 かごぬけ鳥 京都島原から遊女・こまが逃げて江戸へ来た。遊び人の扇屋の息子が京で遊び、真に受けた遊女が逃げ出した。勘兵衛が助け、寺守りの雁次郎に助けられる。こまは雁次郎を好きになる。京からきた追っ手に、扇屋からお金を出させ、こまは雁次郎と一緒に住んだ。

2023年1月16日月曜日

まやかしうらない処② 

まやかしうらない処② 山本巧次
 〜災い転じて福となせ 〜
 千鶴は本郷菊坂で「瑠璃堂」を営むニセ占い師だ。
 卓抜した観察眼と推理力で客の悩みを見抜き、口八丁で丸め込む。

 両替商の駿河屋が引っ越しの吉日を尋ねにきた。千鶴は例のごとく客の望むご託宣を下す。
引っ越し後、江戸に贋金が流れ、出所は駿河屋だと噂が流れた。千鶴は権次郎と梅治に調べさせる。
 瑠璃堂に賭場の貸元だという女・蓮が現れた。蓮は権次郎の元情婦だった。蓮は惨殺死体で見つかる。
 店奉公の夏が相談に来る。三ヶ月前に言い交わした佐平・金細工職人が、出稼ぎに行くと言い置いていなくなった。佐平さんは如何してるかという相談だった。佐平は十五両の借金があった。七両を返していた。貸していた金貸しが殺された。
 他に二人の金細工士が行方不明で、一人の金座職人が、大川で流され遺体が見つからないまま死んだことになっていた。
 駿河屋の贋金ことを一人で調べている役人がいた。
 賭場で贋金を使った者がいた。蓮は探っていたらしい。
 
 権次郎は一晩で内藤新宿を往復できるところを探った。その夜、瑠璃堂は襲われた。曲者は忍だった。瑠璃堂には仕掛けがある。
 鐘撞き堂のような丸太が出る。屋根が開き宝珠が落ちる。障子の内側に鉄板で裏打ちのある板が落ちる。座敷が沈み込み穴に落ち菊坂に落ちる。
 捕まった者は金で頼まれたとしか言わなかった。

 現在の勘定奉行は元御庭番支配だった。今、金の吹き替えをするかどうか二つに分かれて話し合いがなされているという。勘定奉行が金の吹替えをさせるために贋金を作っているのではないかと結論づけた。量が少なく儲けが目的ではなさそうだ。

 職人がいる百姓家を見つけ出し、八州廻りを動かす。その前に佐平を連れ出し夏と共に上州へ送り出した。
 

2023年1月14日土曜日

大河の剣〈六〉

大河の剣〈六〉 稲葉稔 

 風雲急を告げる国内情勢に各藩士たちが紛争する中、山本大河はひとり強さを求め剣の修業を続けていた。
 片目を負傷した千葉重太郎に請われ、北辰一刀流千葉道場で代稽古を務める。
 井伊大老が殺され、ヒュースケンも襲撃された。
 何がしか存知よりの者が関係していた。
 大河は、桶町の千葉道場だが、お玉ヶ池の玄武館も訪れる。
 試衛館や、練兵館にも訪れる。
 清川や山岡から清川塾に誘われる。
 清川は、人を斬り人相書きが出まわった。清川は逃げた。
 大河に子どもが出来た。娘・雪。
 伊東甲子太郎から試合の申し込みがあった。試衛館の藤堂平助の師匠だった。

2023年1月12日木曜日

九代目長兵衛口入稼業〈四〉 獄門首に誓った女

九代目長兵衛口入稼業〈四〉 獄門首に誓った女 小杉健治 

 江戸で口入屋を営む幡随院長兵衛の女房・蝶。見知らぬ男に人間違いされ発せられた言葉から、盗賊・山嵐の繁藏一味が捕まった。繁藏は引き回しのうえ処刑された。
 蝶が間違えられた紺は繁藏の情婦だった。紺は繁藏の仇を討つと決めた。
 父親的存在・善次に助っ人の斡旋を頼む。
 友三郎の助けで、蝶と紺を間違えた男・定吉を牢脱けさせる。蝶の命を狙い始めた。

 長兵衛に、将軍家菩提寺大伽藍の修繕工事の入札に加わることができる話が舞い込んだ。
 江戸の侠客で一、二位を争う、天田屋の彦太郎と知り合いになる。
 蝶は何度か襲われるが、みんなに助けられた。

 善次が殺された。善次の馴染・由蔵が現れる。
 紺と定吉は、由蔵の話から、友三郎の狙いが長兵衛だと気付く。善次を殺したのも友三郎だ。友三郎を助っ人にしたのは彦太郎だと知る。
 彦太郎の家に行く予定の長兵衛夫婦に、彦太郎一家に殺され犯人が自分たち二人になる計画だと知らせる。
 長兵衛たちが殺される寸前、定吉は、蝶を助ける。定吉は斬られる。長兵衛と彦太郎の一対一の勝負になるが、彦太郎は死ぬつもりだった。彦太郎は暗殺や奉行と結託して不正をしていたことを恥じて死んでいった。
 定吉は、紺が鎌倉の尼寺でみんなの菩提を弔うことを願って死んだ。
 由蔵が、善次のところから繁藏の残した金を持ってきた。紺を鎌倉へ連れて行った。
  
 長兵衛は、修繕工事を天田屋を継いだ葉と一緒に請け負うと決めた。蝶の提案だった。
 

2023年1月10日火曜日

相続税の申告が自分でできる本

 相続税の申告が自分でできる本

NISAはじめての投資

2023年1月7日土曜日

へんろ宿

へんろ宿 藤原緋沙子

 江戸回向院前、「へんろ宿」には訳ありの旅人がやってくる。剣の達人で旗本の嫡男だった市兵衛と一弦琴の名手の佐和夫婦が安い宿賃ながら心を込めてもてなす宿。

へんろ宿 死期迫る浪人が最後の願いを遂げるべく投宿する。結婚話が持ち上がった女・れん。別な男と江戸に逃げた。二十年も前のことだ。浪人は江戸に出てれんを探す。れんは男に売られ首を吊って死んでいた。浪人は旗本の用人になっている男に果し状を出す。相討ちになり死ぬ。

名残の雪 父親が切腹になりそうだと聞いた娘が江戸に出てきた。許嫁と一緒に父親の無実の証拠を探す。国家老の娘を嫁にした用人の乱費・妾に使うの証拠を掴む。唐丸籠で運ばれる途中、江戸家老が来て、用人が蟄居になったことを伝えた。父は構い無しになった。

蝉の時雨 二世を誓った長次郎とたま。一年後に会う約束だったが長次郎が来ない。長次郎は畳み職人を辞めていた。長次郎は盗人に大店の間取りと教えていた。その盗人たちから逃げていた。長次郎はたまと甲州へ行った。

通り雨 紙商人の宗二郎が殺された。宗二郎が持っていた桜の木の絵から、一年前、火事場で見つけた瓶に入った三百両を桜の根元に埋めていたことがわかった。宗二郎は国で飢饉が続き、三百両を当てにして江戸に出てきた。一緒に埋めた男が、すべてを掘り返し自分の物にしていた。市兵衛は仲間を見つけ出し罠にかけ男を捕まえる。

2023年1月5日木曜日

太宰府の詩 泣くな道真

太宰府の詩 泣くな道真  澤田瞳子

 右大臣だった菅原道真が太宰府に左遷された。悲憤慷慨する道真のお相手役に龍野保積が命じられる。お手上げ状態だった。
 美貌の歌人・小野恬子が現れ、博多津の唐物商へ誘う。道真は書画骨董の目利きの才を発揮し、生気を取り戻す。
 朝廷に差し出す書類の不正が発覚。六年で年間予算の一割を超える横領が見つかった。
 道真は「裴休の偈文」四巻を書き上げ、千五百貫で売った。千五百貫は横領の穴埋めに使い、道長はどこの寺が買うかほくそ笑む。
 恬子が東北の地に旅立った。葛絃の姪、葛根の妹、小野小町。

 京から奉幣使・藤原清貫が来た。大宰大弐・小野葛絃と共に来る。殺風景だという清貫に葛絃は、不遇の身に慰め一つ許さぬ時平様は、とんと風雅を解されぬのですな。と言い、右丞相の座におわした方を太宰権帥に任じるとは人の使い方をご存知ないと見えますな。西国の鄙の地に道真様ほどの人に来ていただくのはありがたい限りだ。と言う。
 道真はわしは長くはあるまい。骨は西国に埋められようとも、魂は宙を翔け京に立ち戻ろう。あの雷のように・・・轟音とともに雨が降り出した。清貫は大慌てで帰った。
 葛絃は道真のしたことを知っている。