御家人風来抄 天は長く 六道慧
貧乏御家人・緒方弥十郎は美丈夫で剣の腕も確か。用心棒や喧嘩の仲裁、風来屋家業でいろんな依頼が舞い込む。
弥十郎の母・多香女は四度離縁している。
二晩用心棒をしたおりょうが、自殺した。自殺をしたように思われない弥十郎は「後朝の別れ」の一言を手掛かりに探索する。
多香女の書道の展示会の話が起こり白粉と紅を扱う「天久」と馴染になる。多香女は書を書き、書いた物を見る「墨相見」をすることで有名である。
おりょうの死は、紅花を扱う大名家が関係する事件だった。天久の紅花買い付けの三千両を盗み、大名家が盗んだ者に心当たりがある。千五百両出せば取り返してやる。と言ってきたのだった。大名家で考え出したのは宮原新之丞、彼はおりょうにしゃべっていた。おりょうは大目付に訴えようとして殺された。
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