2025年5月4日日曜日

国道食堂 1 st season

 国道食堂 1 st season 小路幸也

 二方将一 33才 配置薬ルート営業マン 国道食堂店主、元プロレスラー・本橋十一とは高校時代の知り合い。将一が、高校時代に演劇をしていたことを知っている。将一は、高校生の時、父親が亡くなり、卒業後、就職した。国道食堂のリングで一人芝居をすることにした。

 山田久一59才 トラックドライバー元広告代理店勤務 国道食堂の客。将一の芝居の練習を見て、許可をとり撮影する。元スタジオミュージシャン現ライブハウスの経営者・見村豪に将一の練習を見せ、音響セッテングから芝居のインスぺ、音楽監督を頼む。

 蓑原顕司67才 俳優 たまたま訪れた国道食堂で将一の芝居練習を見て、将一の芝居が終わった後、五分芝居をやらせて欲しいと頼む。

 二方将二28才 将一の弟。マンキュラスホテル東京の飲食部レストランホール担当、最後の日、高校時代に兄と付き合っていた池野美智と出逢う。国道食堂で兄が独り芝居をすることを知った将二は、池野に告げる。

 将一の芝居が始まる。仕事を終え自分の部屋に帰って来たサラリーマン。男子高校生。将一の舞台が終わる。老人が現れ、河原のグラウンドで息子と話しながら野球をする孫を見ている。将一が演じた男は結婚をして子どもが出来て孫が元気に育っている。人生が終わりに近づいている。リングが暗くなった。

 将一と美智の付き合いがまた始まった。

 

2025年5月1日木曜日

春待ち同心〈四〉 心残り

春待ち同心〈四〉 心残り 小杉健治 

 北町奉行所定町廻り同心・伊原伊十郎は、浮世絵師・鳥海英才が、百合を見て「ほたる火」と瓜二つと言ったことが気掛かりだった。縁談相手の素顔を知らないことで伊十郎は鬱屈していた。
 探索の途中で出会った武士は、百合の別れた最初の夫・村上彦一郎だった。何故百合と別れたのか。百合はどういう女なのか聞いてみた。百合殿は余りに美しすぎた。

 商家から三十両盗まれた。ほたる火かと思われたが。内部犯のようだ。伊十郎は和賀屋の息子・安太郎を調べる。安太郎は六藏とように強請られていた。父親が美人局にあったということで落ち着いた。
 女を騙して金を騙し取っていると言われる男・与之助を見つけた。半年前、女・さきと逃げたと言われている。与之助をつけ、殺され掛けたのを見た。与之助は命を狙われている。与之助はさきと一緒にいない。さきは、埋められた遺体で見付かった。与之助を殺そうとした男が殺された。犯人は与之助と思われた。殺された男は、金で殺しを請け負う殺し屋三兄弟の三男だった。与之助を見つけ囮にして襲ってくる殺し屋兄弟を捕まえた。殺人を依頼したのは、与之助を好きになった女だった。与之助は安太郎がさきと逢っているところを見ていた。
 さきは、安太郎に殺されたと思われたが、さきのことで安太郎を強請ろうとした六藏に殺されていた。