春待ち同心〈五〉 戸惑い 小杉健治
ほたる火の犯行と思われる事件の、目撃者が殺される事件が続く。人を殺さなかったほたる火が人を殺した。ほたる火を捕まえられない北町奉行が責任を追及される。
伊十郎は、偽のほたる火だと考える。ほたる火に注意をしているすきに血塗りの鬼吉が盗みを働こうとしていると考えた伊十郎は、鬼吉一味を探す。鬼吉一味を捕まえた伊十郎だったが、偽ほたる火とは関係が無かった。偽ほたる火を追いつめると、旗本刈谷半之丞へ行き着いた。中間・長吉は、遺体となって渡された。長吉が犯行を認めたため手討ちにしたということだった。それ以上調べられなかった。
刈谷半十郎は、百合の二度目の嫁いだ人だった。
百合もふじもほたる火でなかった。伊十郎はふじの弟子の光を疑う。
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