2025年5月31日土曜日

体幹で走る!ランニングブック

 体幹で走る!ランニングブック 斉藤太郎

五十歳ではじめる ストレッチの教科書 岡田隆

2025年5月12日月曜日

新・御刀番 黒木兵庫 無双流介錯剣

 新・御刀番 黒木兵庫 無双流介錯剣 藤井邦夫

 無双流介錯剣 水戸藩勘定方の若き家臣・水谷左内が、用部屋で上役・和田を斬りつけ江戸藩邸から逐電した。黒木と目付頭・松木帯刀は水谷を追う。黒木は水谷が和田を斬りつけた理由を探る。和田は藩の金を使い、妾宅を構え、藩邸の女中の親の借用書を集め妾にしようとしていた。和田は切腹、捕まった水谷も切腹となるが、黒木は、水谷の介錯を峰打ちで行い逃がす。

 化けの皮 黒木の下男・新八19才は、下屋敷に住む若君・京之介の剣術稽古の相手。二人で花見に出たおり、少年の掏摸たちと出逢う。兵庫と新八が調べたところ、口利き屋が孤児を五人か預かり人徳者で通っていたが、実態は掏摸をさせていた。十才になった娘を売り、次に六才の娘がくる。黒木は、子供たちを逃がそうとするが、佐吉は、自分たちが逃げてもまた次の子どもが来るから、久六を殺そうとする。黒木は止め、刀を向けた刹那、久六は倒れ死んだ。
 京之介の母・眉の方は、斉脩に頼み下屋敷の裏の常泉寺の土地は借り孤児の宿を建てた。孤児たちは畑を作った。

 妖刀狩り 黒木兵庫は、刀剣商から備前長船兼正の刀を預った。刀剣商が殺される事件が続く。兼正の刀を探していた。ある大名が、村正の写しを作り兼正の名を入れ、三振り作った。作らされた刀匠・光景は、三振りを持って売りながら逃げ殺された。回収しようとする大名側と刀匠の弟が回収し、兄の恨みを晴らそうとしていた。徳川に反旗を翻す証しとなる村正の写し、大名の刀番が全ての責めを負い死んだ。黒木は、預った刀に、備前長船光景と名を入れた。
 
 仇討人 兵庫と京之介は、浅草寺で二十才半ばの旅姿の武士が、初老の町医者に仇討を仕掛けているのを見た。黒木は、二人を調べる。岸田数馬の父、監物は、十年前、筧平八郎に斬られた。筧は逃げ、十五才の数馬は仇討の旅に出た。今、数馬は、博打打ちの家に居り、恐喝の片棒を担いでいた。筧は、薬草の知識を活かし町医者になっていた。
 監物は、組下の者を泊まりに出し留守宅を訪れ妻女を手込めにしていた。諌言を聞き入れられず争いになり斬り捨てた。出頭すれば妻女たちの迷惑になるため出奔した。
 数馬は、恐喝した若旦那に雇われた浪人に斬られ深手を負った。黒木は数馬を東伯・筧のところに担ぎ込んだ。
 数馬は助かった。東伯が往診に行っている間に逃げた。
 
 

2025年5月10日土曜日

織部の妻

 織部の妻 諸田玲子

  

2025年5月4日日曜日

国道食堂 1 st season

 国道食堂 1 st season 小路幸也

 二方将一 33才 配置薬ルート営業マン 国道食堂店主、元プロレスラー・本橋十一とは高校時代の知り合い。将一が、高校時代に演劇をしていたことを知っている。将一は、高校生の時、父親が亡くなり、卒業後、就職した。国道食堂のリングで一人芝居をすることにした。

 山田久一59才 トラックドライバー元広告代理店勤務 国道食堂の客。将一の芝居の練習を見て、許可をとり撮影する。元スタジオミュージシャン現ライブハウスの経営者・見村豪に将一の練習を見せ、音響セッテングから芝居のインスぺ、音楽監督を頼む。

 蓑原顕司67才 俳優 たまたま訪れた国道食堂で将一の芝居練習を見て、将一の芝居が終わった後、五分芝居をやらせて欲しいと頼む。

 二方将二28才 将一の弟。マンキュラスホテル東京の飲食部レストランホール担当、最後の日、高校時代に兄と付き合っていた池野美智と出逢う。国道食堂で兄が独り芝居をすることを知った将二は、池野に告げる。

 将一の芝居が始まる。仕事を終え自分の部屋に帰って来たサラリーマン。男子高校生。将一の舞台が終わる。老人が現れ、河原のグラウンドで息子と話しながら野球をする孫を見ている。将一が演じた男は結婚をして子どもが出来て孫が元気に育っている。人生が終わりに近づいている。リングが暗くなった。

 将一と美智の付き合いがまた始まった。

 

2025年5月1日木曜日

春待ち同心〈四〉 心残り

春待ち同心〈四〉 心残り 小杉健治 

 北町奉行所定町廻り同心・伊原伊十郎は、浮世絵師・鳥海英才が、百合を見て「ほたる火」と瓜二つと言ったことが気掛かりだった。縁談相手の素顔を知らないことで伊十郎は鬱屈していた。
 探索の途中で出会った武士は、百合の別れた最初の夫・村上彦一郎だった。何故百合と別れたのか。百合はどういう女なのか聞いてみた。百合殿は余りに美しすぎた。

 商家から三十両盗まれた。ほたる火かと思われたが。内部犯のようだ。伊十郎は和賀屋の息子・安太郎を調べる。安太郎は六藏とように強請られていた。父親が美人局にあったということで落ち着いた。
 女を騙して金を騙し取っていると言われる男・与之助を見つけた。半年前、女・さきと逃げたと言われている。与之助をつけ、殺され掛けたのを見た。与之助は命を狙われている。与之助はさきと一緒にいない。さきは、埋められた遺体で見付かった。与之助を殺そうとした男が殺された。犯人は与之助と思われた。殺された男は、金で殺しを請け負う殺し屋三兄弟の三男だった。与之助を見つけ囮にして襲ってくる殺し屋兄弟を捕まえた。殺人を依頼したのは、与之助を好きになった女だった。与之助は安太郎がさきと逢っているところを見ていた。
 さきは、安太郎に殺されたと思われたが、さきのことで安太郎を強請ろうとした六藏に殺されていた。

 

2025年4月29日火曜日

脳科学捜査官真田夏希㉔ ビター・シストラ

 脳科学捜査官真田夏希㉔ ビター・シストラ 鳴神響一

 心理職特別捜査官の真田夏希は、私立小学校で、安心してネットを使える心がけに付いて特別授業をする。終えて帰ろうとした矢先、拳銃を持った男女が、小学校に侵入し、二十名の生徒と教諭を人質にし、立て篭もった。犯人の要求は、人質の中の三人の祖父が、世界で厄災を及ぼした。マスメディアを使って謝罪しろ、孫一人に金十キロを用意せよというものだった。

 小学校にいた夏希は、移動する織田部長と電話で話す。人質が多く、SISの突入が出来ない。
 夏希は、自分と人質十七名の生徒との交換を申し入れ成功する。
 犯人の要求が、ヘリコプターと羽田から飛行機でブラジルにいくことなのが分った。彼らがディスマスの計画で動いていることが分った夏希は、首謀者格の若槻を説得する。若槻の父親は、三人の内の一人の祖父の会社命令で、理不尽な仕事を押し付けられ亡くなっていた。
 夏希は、日本政府が要求を承諾しても、羽田から出ることは出来ない。テロに屈することはしない。SATが突入し全員殺されみんなの言いたいことは消されてしまう。今、投降し刑事裁判で主張すればいい。何故こんなことをしたか、父親がどんな目に遭ったか主張できると説得する。説得に応じそうな若槻を見て、泉沢先生が口を出す。若槻は裏切り者だと五人の男に英語で言った。先生も仲間だった。ブラジルに行けばマスコミを使って意見は主張出来ると言う。先生の案だったようだ。若槻が先生を説得しようとしても先生はヘリコプターを呼べと言う。夏希は「SOS]発信をし、ヘリコプターを呼んでくれと織田に言った。
 換気窓からピリナが飛び込み拳銃を持った先生の手をつついた。SISが突入し、全員取り押さえられた。先生は、自死しようとしたが、三人の子ども達に死なないでといわれた。先生は③企業の罪を叫び続けた。

2025年4月25日金曜日

小説家の姉と

小説家の姉と 小路幸也 

 五才上の姉が小説家になったのは、僕・竹内朗人が十五才の時だった。姉・竹内美笑。
 大学三年、デビューして一年目、東京へ引っ越し。
 姉と同じ大学へ朗人入学。実家から通う。彼女が出来る。島根松江市から来た松下清香。
 大学二年、五月。一人暮らしの姉から一緒に住んで欲しいと要請され同居。親から姉の異性関係を調べること要請。
 同じ大学に千葉大貴がいる。幼稚園も小学校も中学校も高校も大学も同じ。親友でも仲良しでもない。悪くもない。家は二軒隣。
 千葉が、大学近くのアパートから、近所のアパートに引っ越ししてきた。捨て猫を拾ってしまいペットOKのアパートに変わった。
 清香も姉の小説ファンだというが、千葉もファンだと言う。そしてあえて逢いたいと言わない。が、姉は猫好きだ。姉と一緒に千葉のアパートに行くことになった。
 清香は料理上手だった。四人で食事をする。
 千葉はあねさんと呼ぶ。
 姉の付き合いで会った編集者さんから、ゲラの感想を聞かれた。主人公は大学生サスペンスの部類。話しは面白い。引っ掛かりが多すぎてその度に突っかかる。二人の名前が合わない。のっけからタクシーを捕まえて凄い距離を逃げる。とか
 ケンタ猫がいなくなった。四人で探す。ケンタは自分で帰ってきた。
 清香と話す。千葉と姉が付き合っているんじゃないかと。朗人は、自分が同居したのも二人が会いやすいからではないかと考える。
 母が倒れた。状態は良いが、心臓が弱っているようなので検査することになった。
 清香と千葉が待つ部屋で母の病状の話しをする。そして姉は、千葉君と結婚すると言う。マンションへの同居は、作戦だった。まだ何者でもないから親にはつき合っていることだけ話す。