脳科学捜査官真田夏希㉔ ビター・シストラ 鳴神響一
心理職特別捜査官の真田夏希は、私立小学校で、安心してネットを使える心がけに付いて特別授業をする。終えて帰ろうとした矢先、拳銃を持った男女が、小学校に侵入し、二十名の生徒と教諭を人質にし、立て篭もった。犯人の要求は、人質の中の三人の祖父が、世界で厄災を及ぼした。マスメディアを使って謝罪しろ、孫一人に金十キロを用意せよというものだった。
小学校にいた夏希は、移動する織田部長と電話で話す。人質が多く、SISの突入が出来ない。
夏希は、自分と人質十七名の生徒との交換を申し入れ成功する。
犯人の要求が、ヘリコプターと羽田から飛行機でブラジルにいくことなのが分った。彼らがディスマスの計画で動いていることが分った夏希は、首謀者格の若槻を説得する。若槻の父親は、三人の内の一人の祖父の会社命令で、理不尽な仕事を押し付けられ亡くなっていた。
夏希は、日本政府が要求を承諾しても、羽田から出ることは出来ない。テロに屈することはしない。SATが突入し全員殺されみんなの言いたいことは消されてしまう。今、投降し刑事裁判で主張すればいい。何故こんなことをしたか、父親がどんな目に遭ったか主張できると説得する。説得に応じそうな若槻を見て、泉沢先生が口を出す。若槻は裏切り者だと五人の男に英語で言った。先生も仲間だった。ブラジルに行けばマスコミを使って意見は主張出来ると言う。先生の案だったようだ。若槻が先生を説得しようとしても先生はヘリコプターを呼べと言う。夏希は「SOS]発信をし、ヘリコプターを呼んでくれと織田に言った。
換気窓からピリナが飛び込み拳銃を持った先生の手をつついた。SISが突入し、全員取り押さえられた。先生は、自死しようとしたが、三人の子ども達に死なないでといわれた。先生は③企業の罪を叫び続けた。
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