古事記異聞 オロチの郷、奥出雲 高田崇史
橘樹雅は一日延ばし奥出雲に行く。民宿の主人・磯山源太は、雅が大学院で出雲の研究をしていると聞いて車で案内してくれる。四、五年前にも大学の先生を案内したと言う。
源太は、川の渓流の岩場で死んでいる斎木裕子を見付けていた。斎木裕子を殺したと石宮久美が自首してきたが、久美が押して裕子が倒れ、久美が逃げた後、誰かが裕子の頭を岩に打ち付け殺してから下に落としたことが判った。久美は裕子が四柱推命で八方塞がりの年であるにも関わらず凶方へ旅行した。本人に厄が降りかかるのは仕方がないが廻りの人にも迷惑が掛かることそ許せなかった。と言った。裕子が八方塞がりなのに五黄刹の南へ行き暗剣殺で帰ってきた。その悪気を尊敬する葛城先生に付着させようとした、その上金神七刹だった。裕子の廻りで七人死ぬ。犯人・三隅誠一は自供し供述書にサインし、逃走し、自殺した。快方の向かっていた葛城の容態が急変し死亡した。七人亡くなった。
雅は奥出雲で櫛が何なのか知った。朝廷の人々にとって素戔鳴尊が金神・冷酷無惨な戦いの神・悪神と考えられていたことが判った。
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