2019年6月21日金曜日

かわたれどき

かわたれどき 畠中恵
 きみならずして おこ乃ちゃんが嫁に行った。麻之助の奥さんだった寿ずとよく似たおこ乃ちゃんに鼈甲の簪を贈る。
 結納前にお顔を拝見したくてと可愛い娘が現れた。麻之助は、「あさのやのおりょうさん」がどこの誰か探し出す。おりょうの姉に付きまとう噂の元を探る。二人の兄を好きな近所の娘が、兄を結婚させないために妹の結婚を阻止するために噂を流していた。
 まちがい探し 地本屋から依頼された金魚の絵を書いた人を探す。絵師になりたい笹川屋という呉服太物屋のお嬢さんが、父親んい反対され、番頭の息子に絵を地本屋に見せることを頼んだ。喜楽屋は窮地を抜け出すためあぶな絵を書いて欲しかった。
 窮地に立つ喜楽屋には、麻之助がセットになっているあぶな絵を、許可が下りそうな絵の単品で売り出すことを勧める。
 麻之助が捕まった 生き別れた息子を探し当てた夫婦。だが、息子は本物なのか?
金持ちになって江戸に帰ってきた夫婦。息子・為吉を探し当てるが17で亡くなった双子の弟と似ていない。為吉が養子になった後生まれた博打の借金がある義弟・幸太郎がいた。夫婦から幸太郎の借金を取ろうとする。借金取りは江戸所払いになったため、兄弟で夫婦の店で働くことになった。
 はたらきもの 天狗が出たり金が湧いたり、江戸にはびこる不穏な噂の真相は。
 麻之助は噂の真相を調べるにあたり、噂の流れている場所を調べる。麻之助と清十郎と吉五郎と貞が、札差の若旦那三人に呼び出される。上座に座り上から目線で噂の真相を探れと命令する。最後に麻之助が大倉屋の冬太郎を殴る。
 噂を流したのは大倉屋の主人だった。西からやって来た伊勢屋が両国の近くに遊廓を作ろうとしていた。強気で今にも許しが出そうな勢いなことを懸念して大倉屋の主人は奉行所に噂が流がれ奉行所を動かそうと噂を流した。麻之助は何故、伊勢屋はそんなに強気なのかを探る。大倉屋の手代が主人の名前で証文を書いていたことが判った。大倉屋は大変なことになった。
 一葉との縁談が白紙になった吉五郎に、北山与力の娘・紀乃との縁談話しが起る。兄は吉五郎と同門で親しかった。
 娘四人 一葉、紀乃 緒りつ、雪がいる所へ、麻之助と清十郎が呼ばれる。両替商・小加根屋の娘・緒りつから同心・吉五郎への願いだったが、吉五郎は唐物屋押し入った賊を追っているので麻太郎と清十郎へ回ってきた。小加根屋は馴染みにしていた同心・和木坂剛一郎から二十歳の独身の前川同心に代わった。小加根屋が八丁掘りへ嫁にやりたいために和木坂を追い出し前川に代えたと噂が流れた。悪い噂も流れ、ために緒りつの姉に縁談が来なくなった。調べて欲しいということだった。
 一葉が和木坂に全てを話すよう促し、何故前川と代わったかを話した。麻之助たちは調べる途中、唐物屋に押し入った盗賊が小加根屋を狙っていることを知り、罠を仕掛ける。
 貞が大貞の跡取りと決まった。
 かわたれどき 麻之助に緒りつとの縁談話が起った。両親も賛成している。
 雪が大雨で流され矢田屋の主人に助けられた。矢田屋の女房は亡くなった。雪は助けられたが、二三年の記憶が消えていた。麻之助のことも覚えていなかった。麻之助は雪と添えたらという。

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