パナマ運河の殺人 平岩弓枝
鶴賀百貨店が企画した、ロスからパナマ運河を越えフロリダに至る豪華客船の旅。参加者の中に、鶴賀一族にいろんな感情を持つ人たちがいた。
養子入した新社長の愛人・牧野蘭子・旅行社のコンダクター。幼稚園児がいる。何も知らない会長夫人と社長夫人のお気に入り。結婚するはずだった社長に別れを言われ自殺した姉のため恨みを持つ新人コンダクター・上杉信吾。画商だった父が、鶴賀百貨店から手を引かれ商いが成り立たなくなり自殺した父、弱った母親も続いて亡くなる。母親は、鶴賀百貨店の会長の愛人の娘。会長が亡くなり、手を返された・長井美希子。上杉が長井の事を知り、旅行をキャンセルさせられたため、妹・由紀子の名で旅行に参加。蘭子と付き合っていた兄を持つ・駒沢佐知子・兄は、蘭子に振られ世界の旅に出た。
パナマ運河に着く前に社長がいなくなった。朝パナマ運河を越えた日の夜、会長夫人と社長夫人が殺されているのが見付かった。また、船員の佐知子の兄も殺された。
遺体を見つけた上杉は、部屋で長井の着ていたジャッケトのポケットから部屋の鍵を見つける。鍵を持ち出した。
二本から警察が来る。上杉は長井を庇い犯人は自分だと言う。警察はみんなの動きを把握し、話しを聞く。
いなくなった社長は、二本に帰っていた。会長が、胃ガンになり、遺書に長井家の姉妹に遺産が渡るように書き換えたことを知る。会長は社長の愛人の存在を知る。社長は、妻と義母に、遺書書き換えのこと、長井姉妹のことを手紙で教える。蘭子に二人の殺害を教唆した。蘭子は二人を殺すために元恋人佐知子の兄を利用し、殺した。
美希子は会長に会い、遺産相続人になることを断る。上杉と結婚予定。
0 件のコメント:
コメントを投稿