2025年4月15日火曜日

A DAY IN YOUR LIFE 

A DAY IN YOUR LIFE 小路幸也 

 リスナーから寄せられる人生の、ある一日の体験談を、物語に仕立てて読むラジオ番組。
 パーソナリティーは、小説家・槙村朗。彼は子どもの頃、誘拐され父親を殺された過去を持つ。犯人は捕まっていない。犯人から聞かされた不可思議な話し。そのはなしを見つけ出したくて番組を続ける。槙村は文字や言葉の色が見え、嘘か事実か判別出来る。
 
 槙村朗のことを知ったチーフ寧々とアシスタントの矢川が、二十五年くらい前の事件を調べ始めた。槙村は小学二年生で、記憶があやふやだった。
 三人で調べ、一週間監禁された場所を突き止めた。山の中の祖父から残された別荘だった。父に連れて行かれ一週間いた。一緒にいたのは父の兄、画家の彼は、槙村の絵を描いた。彼はスペインに住んでいた。最後の日、やってきた父は、ベランダの手すりが朽ちていて崖下に落ちて亡くなった。
 父の兄と姉はスペインにいた。それぞれ結婚し娘と息子がいた。三人が突き止めた時には亡くなっていたが、伯父の息子が手紙を預っていた。

 真相がわかった。叔父は、人の顔が花に見える頃があった。その頃出会ったのは槙村の母。彼女は二つの顔があった。二重人格。一人が結婚したのは父、一人は伯父。槙村の生物学上の父は伯父だった。ベランダでの出来事も書かれていた。最後の不思議な話は、伯父の目には、人の顔が花に見える。人により花が違い、内面により色が違う。二つの花を持つ少女に出会い、その子のお陰で人の顔がわかるようになったと言うお話。
 
  

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