新・御刀番黒木兵庫〈三〉 無双流隠密剣 藤井邦夫
国許の徒目付・望月小五郎から水戸城下の不穏な気配は報せる書状が江戸に届いた。藩主・斉脩は黒木兵庫に水戸行きを命じる。十三才になった息子・京之介を同道させる。祖父に会う。
水戸藩士は、弛緩していた。国許の者は出世の望みもないという。不平不満を募らせていた。
公儀の草ノ者が、裏で動いていた。兵庫の竹馬の友・岸本恭一郎が、草の者かと思われたが、想い人・白梅屋の女将・せいが草の者だった。兵庫から助けようとするが、殺されたせいと共に死んだ。
江戸からの殿の採決を京之介は、殿の名代として下命した。
江戸へ向かった二人は、女衒から一人の娘・さきを助ける。さきを守ろうとする半次郎がいた。襲ってくるやくざからさきを守り、半次郎の働きもあり、証文の書き換えを暴く。証文は破られ、二人は村に帰った。
江戸でせいの妹に命を狙われ、裏柳生の柘植の道悦の倅・京悦にいのちを狙われる。京悦は倒し、ゆいは、兵庫を抱いて自爆しようとする。ゆいの遺体は無くなった。
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