吉原同心抄〈6〉 春淡し 佐伯泰英
七代目吉原会所頭取・四郎兵衛は、五丁町名主の集まりで八代目の頭取候補に神守幹次郎の名を挙げた。駒宮楼の六左衛門は娘の嫁ぎ先の旗本・小普請組淀野孟太郎を会所の頭取にしたいがため、用人が神守の命を狙う。神守が直接狙い阻止されれば石榴の家に押込む。連れ帰った猫を追いやって来た神守に、道場で真剣勝負を挑む。神守は木刀で対戦するが淀野は死んだ。孟太郎の弟・善次郎と六左衛門と娘は神守の妻・汀女を勾引かそうとする。阻止しようとした神守に善次郎は殺される。六左衛門と娘は捕まる。駒宮楼は廃業した。
神守は京の島原に勉強のため旅立った。一年の謹慎を言い渡されたことになっている。麻も一緒に京へ行く。これから何をするかを考えるため。
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