2019年10月14日月曜日

飛雲のごとく

飛雲のごとく あさのあつこ
 新里林弥は元服をした。兄・結之丞が亡くなり四年になる。兄を殺した刺客・兄嫁の兄・清十郎を林弥は殺していた。林弥の友・樫井透馬の命を狙った時、林弥も居たからだった。透馬と林弥だけが知っていることだった。透馬は凄腕だったが腕を斬られ、江戸で治療したが、元の様にはならなかった。江戸から透馬が帰った。
 母・都勢が亡くなった。兄嫁・七緒は、兄と夫の死の隠された部分を感じながら仏門に入った。
 透馬は家老の妾の息子だった。身体の弱い本妻の息子ではなく、透馬が跡継ぎになることが決まった。林弥と山坂和次郎は透馬の近習として柏井家に出仕が決まった。三人で戦だ。林弥は兄嫁の兄・生田清十郎のような生き方をしないよう戦う。暗殺者などにならないよう踏ん張ると誓う。

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