賞金稼ぎスリーサム! 川瀬七緒
藪下浩平43才 今年68才の母が二年前、くも膜下出血のため遷延性意識障害になり植物状態になった母親の介護のため警察官を辞めた。警視正以上にもなれた選ばれし人材だったにもかかわらずキャリアを捨てた。
桐生淳太郎33才 「警察マニア」のトップ。桐生精糖株式会社息子。警察官になりたかったが喘息の持病のためなれず、「警察マニア」になった。三才の時、誘拐され喘息で死にかけていたところに警察官が踏み込み、犯人を三人撃ち殺し二人に手傷を負わせ助けられた。警察官は浩平の父、助けを待っていれば子供は助からないと判断した父親は、一人で飛び込んだ。発砲と殺した犯人の中に18才以下の少年がいたため問題になり、事件1ヶ月後自殺した。淳太郎は死ぬなといわれ助けられた。
淳太郎の相棒は整備されたキャンピングカーだ。革張りのソファー、ドイツ製のキッチン、バストイレ付きロフトにフカフカのベット、アンティーク家具、ノートパソコンを操り壁にはモニター。都内の事件の情報が送られてくる。
浩平のアパートに淳太郎の弁護士がやってきた。墨田区で起こった火災の犯人と思われている元ペットショップ店主・相原幸夫の弁護をしている。調査の願いだった。調査費用500万、捜査特別報償金制度で最高300万が支払われるという文言に釣られ調査に乗り出す。
家の中にガソリンをまいて火をつけていた。六人が亡くなっていた。藪下も犯人は相原だと思うだろうと思う。
事件現場で猟・ハンターを仕事にしている上園一花と会う。仲間になる。一花は足を怪我している腰の曲がった年寄りが怪しいという。足の悪い犬を探しかけたとき一花の部屋に空き巣が入る。火事現場の土が残されていた。
他県でペットショップが五軒燃えている。三人がたどり着いたのは動物愛護の年寄りだった。一花の部屋の半分指紋で出てきたのはテロリストだった。国際手配されている松浦冴子。動物愛護の功労で表彰された桜丘梅子になりすましていた。
今でも藪下を係長と呼ぶ三井刑事は、一億円の報償金ゲットの話をする。松浦冴子は捕まらなかった。
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