柳橋の桜(一)猪牙の娘 佐伯泰英
寛政三年 1791年 初夏
桜子3才、母がいなくなった。
7才 竹棹を手に父親の船頭の手伝いをする。友達は琴ちゃん。
12才の桜子は、大河内の隠居から棒術を習う。旗本二百七十石香取流棒術
16才 大晦日、新造の屋根船の棹さしをする。
17才 正月三日 大河内の孫・小龍太と琴女と、研ぎと鑑定の息子・相良文吉を乗せて猪牙の船頭をする。火事の遭遇する。行いの悪い息子が、付け火をし、家宝の家康拝領の短刀を盗んだと思われたが、四人の探索の結果、養子の父親が、家宝を持ち出し屋敷に火を付けていたことを探り出した。父親は本所に別の屋敷を持っていた。
四人で父親の悪を暴き拝領刀を偽物だったということにして、短刀は城の刀蔵に収まった。
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