新・秋山久蔵御用控〈二十三〉 追跡者 藤井邦夫
追跡者 久蔵は、自分が付けられていることを感じた。二十年前に抜け荷で捕まえた商家の久蔵が斬った用心棒の姉弟だった。弟は恩ある姉のために姉の言いなりだった。姉が連発銃で狙う久蔵の前に飛び出し、背に弾を受けて死んだ。
結び文 勇次は、商家の押し入りを計画する兄を止めてという結び文を貰う。みんなで手分けして調べだし、兄の知人、三人が、盗みに入る手前で阻止し、三人を急度叱りの刑にした。
微笑み 不忍の池の辺で微笑み亡くなっている女の遺体が見付かった。毒のようだ。柳橋のみなと和馬が調べる。女は、夏目蔵人の妻・吉乃だった。夏目は、献残屋に賄賂を要求し、勘定吟味役に知らされお役御免になったことを恨み、吉乃に毒薬を渡し、献残屋を殺すことを頼んだ。吉乃は、毒を夫に盛り、床下に埋め、自分は池の傍で自殺した。久蔵の命で家捜しした床下から、吉乃の遺書と夫の遺体が見付かった。不忍の池の傍から、昔、吉乃が愛した人がいた寺が対岸に見える。
道行き 雲海坊は、女盗人を見つけた。古い料理屋を訪ねるのを見た。雲海坊は、しまを見張り、勇次と由松は、汐風を調べ、新八と清吉は汐風を見張る。しまは呉服屋「丸菱屋」の通い女中をしていた。
盗賊が集まり押込む日、店の小路で捕まえようとしたが、頭の宗平に逃げられた。雲海坊が見張るしまの所に下帯だけの男が来た。夜明け、動いた二人を捕まえようとした。宗平は久蔵に斬られた。
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