2026年3月20日金曜日

蘭学小町の捕物帖③ 千夏の音

 蘭学小町の捕物帖③ 千夏の音 山本巧次

 蘭学医の父の助手をしながら蘭学に心酔する千夏は、年ごろなのに縁遠い。
 父と一緒に西洋兵術の訓練を見に行く。一人の兵が誤射で亡くなる。訓練の師範をしていた蘭学者・赤井から、事件の真相を突き止めて欲しいと頼まれた。赤井は勿論、出場していた門弟は、謹慎していた。千夏は、赤井の門弟で、出場していなかった唐物商・青海屋の若旦那・繁太郎と現場に行き、砲術に付いていろいろ聞く。繁太郎が斬られた。幸い浅傷で命には別状無かった。この事件により、同心、井沢信兵衛が、事件捜査に加わる。
 千夏は、繁太郎の動きから、兵の着物と、ゲベール銃を見つけた。
 殺された元橋は、赤井の指図のように思わせ半ば強制的に脅しながら繁太郎に銃の闇取引を手伝いさせた。幕府の許可をとらない、外様藩とのゲベール銃の売買だった。このまま闇取引をしたくない繁太郎の犯行だった。大砲の音に紛れての犯行だった。目付には、犯人どころか犯行の仕方も判らず、門弟の誰かを犯人に仕立てようとした。繁太郎の犯行に気付いた赤井は、町奉行所が出張るように繁太郎を傷つけた。千夏たちは、繁太郎の犯行を暴き、赤井の企みも暴いた。繁太郎は、自分が一人でやったことと言い、赤井は繁太郎に遣らせたと言う。
 

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