忘却探偵シリーズ11 掟上今日子の乗車券 西尾維新
親切守が置手紙探偵事務所に勤めて半年が経った。突然、旅に出ることになった。ボディガード兼荷物持だ。
今日子さんin寝台特急「ひらめき」 寝台特急の中で殺人が行われ、警察に連絡した車掌は探偵が乗っていると言われ今日子さんは調べを要請される。三段寝台の一番下でうつ伏せで亡くなっていた。次の駅に着くまで五十五分の間に第一発見者が犯人だと見破った。朝起こして下さいと頼まれた第一発見者、みんなが寝静まってから殺したのではなく、他の人が殺された人と話したと思っているのは、殺した人だったということ。
山麓オーベルジュ「ゆきどけ」 宿泊先の食事で相席になった裁判官の話から、殺人の動機を考える。兄が大好きな妹を殺した事件。すべり止めの大学受験日に替え玉受験をし妹を殺したが、何故大好きな妹を殺したのか動機がわからないままになっている。妹を殺した理由は替え玉受験を隠すため。また本命の大学に落ちても妹の殺人事件があったからと言い訳ができるから。
高速艇「スピードウェーブ」 処刑島へ向かう高速艇の中で副船長が船長を後ろから殴り、副船長は文鎮で頭を殴り自殺しようとした。スピードが落ちないことに不審を感じた今日子さんが高速艇を止め、救命処置を施し蘇生が成功した。救助がくる三十分の間に殺人未遂事件を解決した。副船長は乗客を殺すつもりだった。今日子さんが止めなければ高速艇は島にぶつかっていた。その場合、今日子さんが狙われていたのかもしれない。
水上飛行機「ウォータージェット」今日子さんが乗りたくて行ってみると「本日運休」だった。副社長が社長が水上飛行機で服毒し墜落したからと言う。今日子さんは水上飛行機を操縦した。社長は犯人が絶対いないという状況を作り、自殺した。
観光バス「ハイスピードロード」 一階は男子、二階が女子という夜行バスに乗っている。守がC席で寝ている時、隣のA席の客が殺された。今日子さんが心肺蘇生をして殺人未遂事件だ。A席は窓側、B席には荷物があり、C席を通らなければ A席には行けない。守が犯人だと思われたが、後ろの席の人が犯人だった。元々はリクライニングになっていた。殺してから背もたれは立てられた。今日子さんが説得して警察が到着すると犯人は自首した。
掟上今日子の五線譜 守は事務所に来ていた隠舘厄介氏からの手紙を見て警察の留置場に行く。コントラバスの中に死体を隠した殺人事件の話を聞き、何故コントラバスの中に死体が隠されたかと言う質問を受ける。コントラバスに保険がかかっていたから。保険金目当てに人が死にコントラバスに入れられた。合格し今日子さんに渡す手紙を受けっ取った。手紙が入った小瓶。小瓶の中の手紙は五線譜の暗号だった。
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