2018年11月15日木曜日

草紙屋薬楽堂ふしぎ始末④ 

草紙屋薬楽堂ふしぎ始末④ 月下狐の舞 平谷美樹
 千両万両 冥途の道行き 女戯作者鉢野金魚は自分の書いている戯作と同じ触れ込みで売り出している千両万両に腹を立てていた。千両万両が脅迫され相談される。金魚が調べると、脅迫者は千両万両の書いている筋を考えだした御家人だった。書き損じ紙を捨て紙拾いの仕事で拾った紙を読み、自分の方が上手く書けると文章にして売り込んだのが千両万両だった。二人は一組で本を出すことにした。
 戯作修業 加賀屋河童騒動 短右衛門の娘・けいの友達のさきの家・加賀屋に河童が現れたと言う。姿を見た者はいない。足跡が残っているだけ。店の小僧さんが順番に寝ずの番をしている。金魚は犯人が判り、誤魔化せるように、小僧さんに証文を書かせ寝ていた振りをさせる。小僧さんはさきが好きでお嬢さんを守りたかっただけ。金魚と真葛は板橋から神奈川に移住する河童が途中で池を借りたという証文を書かせことを納めた。
 月下狐の舞 つゆの出立 金魚の話の挿し絵を描きたいと葛飾応為が現れた。香雅堂の秀造の恋人・つゆが秀造との中を引き裂かれ縁談を押し付けられたため狐憑きになって座敷牢に押し込められているらしい。金魚と応為・栄は越後屋に乗り込む。又蔵に忍び込んでもらいつゆと話を付ける。真葛に修法師になってもらい狐を追い出す芝居をする。父親を恨んでいることにし、修法師がつゆを連れていくことにする。本当に二年ほど真葛が仙台につれていった。
 春吉殺し 薬楽堂天手古舞 薬楽堂は素人戯作試合の作品募集をしている。百三十作があつまり、六作が残った。五人は薬楽堂に関係する人だった。残りの色川春風に会いに行く。
吉五郎はいない弟・春吉を作り出していた。春吉を死んだことにして吉五郎が弟のために文をかいたことにした。船野親玉を名乗った真葛は妹・萩尼を介して本を出すことになった。
 

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