2019年9月12日木曜日

脳科学捜査官・真田夏希④

脳科学捜査官・真田夏希④ クライシス・レッド 鳴神響一
 神奈川県警心理職特別捜査官・真田夏希は、警察官僚の織田信和と湘南のドライブの途中で極秘任務の推薦を受けた。厚生労働省の若手官僚が殺された事件の極秘操作のため根岸分室への出向を命じられる。分室にいたのは組織からはみだした一匹狼の上杉警視だった。真相を探る途中、二人の命も狙われる。
 二人殺され、上杉と夏希は次の殺しのターゲットを突き止める。国会議員の生駒の息子だった。
 上杉は生駒の身辺警護の名目で生駒邸に入り込む。上杉は上司に連絡し、SATを呼び、生駒を人質にして立て籠る。狙撃される。SATの隊長・最上と話をしながら、十四年前の少女暴行事件、二人の死亡事件の真相を暴いていく。
 殺された二人と生駒は、十四年前少女暴行事件を起こした。父親がもみ消した。少女は最上の恋人であり、大友参事官の妹だった。大友が筋を書き、最上が実行した。
 大友は裁判で全て表沙汰になることを願っていた。
 上杉と織田は同期だった。二人の同期に三十才で亡くなったカリナという女性がいた。容貌も雰囲気も夏希に似た女性。二人は彼女が好きだったことを織田が言った。

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