蘭方医・宇津木新吾⑨ 再燃 小杉健治
新吾が松江藩のお抱え医師になって半年が過ぎた。
次席家老八田による藩主毒殺の陰謀が明るみに出、八田が国表で病死し事件は解決したと思われた。
奥女中・浪が殺され、その死を隠匿されたことから新吾は隠された事件を暴いて行く。
家老が用人が殿・嘉明公が、先代の殿の息子・孝太郎を次の殿にせず、嘉明の息子を次期藩主にしようとしていた。そのために浪が利用され殺された。
新吾は殺されそうになるが、幻宗に助けられる。
孝太郎が凶暴で素行が宜しくなく藩主にすることを憂えたためだった。新吾の師匠・幻宗は、どんな理由があろうと、ひとの道に外れた手立てで目的を果たそうとすることは間違っているという。
新吾は抱え医師を辞めさせられる。
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