長屋道場騒動記〈五〉 迷い熊奔る 芝村凉也
間野道場襲撃に、美作国の十河藩が絡んでいるらしい。生馬の父・源心と親交のあったらしい、恵比寿屋主・与惣兵衛と会っていた十河藩の元重役・小倉が殺された。
小倉は源心の元主・隠居の家臣だった。隠居がなくなる二年前に、生まれたばかりの赤子を与惣兵衛に預けた。女の赤子・君だった。小倉が間野道場襲撃を調べていたことが殺された原因のようだ。
生馬は手練れの刺客に堂々と勝負を挑まれる。倒した。生馬の怪我を負うが、その後、長屋の若者のために悪い企てを阻止する。
今回は刺客を排除出来たが、恵比寿屋父娘と己の前に広がる闇は排除できていない。必ず晴らすと誓う。
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