町奉行内与力奮闘記〈九〉 破綻の音 上田秀人
出世競争で劣勢になった南町奉行牧野大隅守は無宿人狩り。胡乱の輩を捕縛し手柄を立てるが、真の狙いは北町奉行曲淵甲斐守を支える播磨屋を襲わせることだった。播磨屋は二度にわたり襲撃を阻止し、命令者が大隅の用人であることを明らかにする。
田沼意次は、曲淵が力を持つことを嫌い甲斐守を引き上げない。天明6年1786年家治が死ぬ。甲斐守は打ち壊し騒動の対応を非難され天明7年町奉行を罷免され西の丸留守居と左遷される。松平定信によって勘定奉行になり72才で隠居する。
亨は西咲江と婚姻、城見家の当主となり、内与力後用人となった。
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