カカノムモノ3 浅葉なつ
〜呪いを欲しがった者たち〜
生きることに前向きになり始めた碧に、従兄の涼は最後の詰めに入る。碧を前向きにさせた桐島に、ジャーナリストを使い負い目に思っている過去を突きつける。碧と連絡を取れにくくするために。碧を孤立するように。碧が
涼はカカノムモノをまた子孫を呪いから解放するためには、魚に帰ればいいと碧に言う。
碧の死を意味する。律や桐島はもちろん碧は、けんか腰で話す伊吹大雅に相談する。
人間として生きることを選ぶ碧に対し、涼は、自分の中に大禍津日神を押し込めていた鏡を割る。涼を食うために戻ってくる前に桐島が自分を守っている鏡で涼を守る。碧は涼の穢れを飲む。涼は左腕と記憶を失ったが、命は助かった。
碧は穢れを飲まないでいると魚になってしまうのは呪いではなく、人間として生きるのがつらくなれば魚になって帰れるという慈悲だったのではないかと思うようになった。
何も覚えていない涼は、郊外に診療所を開いた律と診療所に併設した住まいに一緒に住んでいる。
碧は大学の近くのマンションに住み猫を飼い、大雅や桐島が訪れる生活をしている。加加呑む者の銅鏡を作る家・日名家の水琴が銅鏡ができたとみんなが集まった所へやって来る。
0 件のコメント:
コメントを投稿