2020年3月9日月曜日

突きの鬼一⑤ 雪崩

突きの鬼一⑤ 雪崩 鈴木英治 
 百目鬼一郎太・月野鬼一は美濃北山上屋敷にいる静に会いに行く途中、両替商澤野屋が押し込みに襲われているのを見る。押し込みを捕まえる。
 一郎太を殺すために江戸に出てきた羽摺りの頭の気配を感じる。
 静から母親・桜香院が北山の飛び地領・伊豆諏久宇村に何かしようとしていることを聞く。
 黒岩監物を見張っている蟋蟀弥祐から、桜香院が諏久宇を幕府に返し次男・重二郎を藩主に据えることを願いでようとしているため羽摺りに桜香院を殺すよう命令したことを知った。監物は諏久宇領の寒天の利益を三軒の商家から貰っていた。
 一郎太は、桜香院に会い、諏久宇が北山にどれだけ大切かを話、自分は隠居願いを出すので重二郎が藩主になることを話し、叔父・安部丹波守に願い取り下げの手紙を書いてもらい届ける。国許の4才になる重二郎の息子・重太郎が病気になったことを知る。
 監物は桜香院が諏久宇領を幕府に返さないとしても桜香院を殺すことは決まりのようだ。
 弥祐は羽摺りの頭と対戦し、短筒で撃たれた。弥祐は逃げた。

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