風の市兵衛(弐) 希みの文 辻堂魁
小春を亡き姉の親友・茂が訪れる。市兵衛に辻斬りに遭い、生死の境をさ迷う幼馴染み・橘の犯人探しを願う。
犯人は町奉行の用人の部屋住みの息子だという。嘘を言う息子と息子の取り巻きのことを父親の用人に話す。犯人のことをはっきりさせるよりも、犯人からの謝罪と償いを求めた。父親は金銭により償い、苦しめた詫びとした。息子本人は納得せず、市兵衛を狙う。取り巻きは富平と良一郎にやられ、息子は市兵衛に髷を切られる。父親は市兵衛に謝り25両を持ってきた。市兵衛は受け取り、茂に渡す。
小春、市兵衛、良一郎、富平は大阪を出る。
土山の宿で近江の保科柳丈の誘いを受ける。野呂川伯丈の兄だ。柳丈の変わりにやってきた室生斎士郎に果し状を受け取り倒していた。保科柳丈を倒した時、室生斎士郎の妻が他の者を制し、争いを止めさせ市兵衛にこのまま帰るよう言った。
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