隠密船頭〈四〉 激闘 稲葉稔
尾張町の糸問屋恵比寿屋に賊が押し入り二十人が惨殺され二千両が盗まれる。通いの手代や番頭がそれぞれの場所で殺されていた。担当同心は加納半兵衛。奉行の命で伝次郎は助に入るが、加納の反応は冷たい。
伝次郎は店を辞めた貞という女と、店の前で店を見ていた浪人を手掛かりに犯人を見付ける。犯人たちを峰打ちで動きを止め捕まえる。犯人は、三年前、三千両を奪って逃げていた黒鉄の伊三郎だった。取り調べは白川と加納たちに任せた。
伝次郎の手先・与茂七は手柄を渡して悔しがる。
千草の店・桜川が開店した。
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