2020年7月13日月曜日

武士の流儀(三)

武士の流儀(三) 稲葉稔
 仏の顔 元掏摸の角蔵。清兵衛のおかげで足を洗い、染め物職人になったが、江戸に出て来て職が見付からずまた掏摸に戻りそうになった。清兵衛が助け職が見付かった。
 夫婦愛 清兵衛の若い時の知り合い・節が助けている小料理屋・白波が出来た。女将はたえ。清兵衛は妻・安江が疲れているようなので白波に通う。安江が寝込む。清兵衛は自分が病気だった時を思いだし看病する。
 悩む男 同心・宮川辰之進は深野勇次郎が自分を目の敵にする理由が判らない。桜木清兵衛に相談する。清兵衛は無口で武骨な深野が気に入りのおきみに、親しく酒を飲み笑い合うのが面白くないのだと言う。宮川に深野に何も言わず耐えろ。冷たい態度に笑って見過ごせと助言する。
 別れの涙 白波の女将たえが元亭主が店に来て困っていた。清兵衛が亭主のことを調べて来ないようにした。節は行徳の人に嫁いだ。清兵衛は苦労が報われたと言って送った。
 胴巻き 清兵衛は病人のような老人を助けた。行方不明の息子・浅吉を探していた。そば屋の奉公人だったがお金を持ち逃げしていた。父親が店にお金を返した。清兵衛が浅吉を探す。浅吉は頼母子講にお金を出していた。頼母子講の講元がお金を持ち逃げしていた。浅吉は講元を追いかけていた。清兵衛は講元を捕まえ親子を合わす。老人は病気だった。家を売ったお金で浅吉は店を出す予定で藤沢に帰った。

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