武士の流儀〈五〉 稲葉稔
お節介夫婦 酒問屋の嫁はまは姑の辛い仕打ちに耐えていた。夫が優しかったが夫まで辛くあたるようになった。身投げしそうなはまを桜木清兵衛が助ける。妻・安江が調べはまの夫・田蔵の浮気を見つける。清兵衛は女の旦那になりすまし芝居をし、田蔵を追い返す。清兵衛夫婦ははまが幸せそうなのをみて喜ぶ。
恋 清兵衛の息子・真之介は水茶屋の娘・ようを嫁にしたいと思った。町娘であることで悩んでいた。清兵衛は真之介の気持ち知り、ようが町年寄樽屋の次男の娘だとわかり話を進めても良いと思ったが、ようの縁談が決まってしまった。
鮨飯 元岡っ引き才次郎は政七に押し込に誘われる。年老いた夫婦ふたりの店だった。才次郎は知り合いの清兵衛に会った。食事をご馳走になる。清兵衛は才次郎に不振を感じ周りをうろつく。押し込みの日、裏口の前で政七は手刀で 倒され、才次郎は清兵衛の自宅で遣り直すよう諭される。
板前 板前の梅三郎は店を辞めさせられ愚痴を言いながら酔っ払っていた。二人の男に強請られている男と出くわすが梅三郎は何を見たかも覚えていなかった。梅三郎は命を狙われる。清兵衛に助けられる。清兵衛は命を狙う者を突き止め、梅三郎が狙われないようにする。清兵衛夫婦と付き合いいろんな話をした梅三郎は人との付き合い方が変わった。仕事に行ける店も決まった。
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