満月珈琲店の星詠み② 望月麻衣
〜本当の願いごと〜
市原純子・愛由親娘の元に犬が来ることになった。
愛由は、父親の妹・聡美の東京の家にお泊まりすることになった。
聡美はトレーラーカフェで食事をして、本当の願いに気付く夜になりますようにと言われた。彼にプロポーズされそうに思う聡美は、仕事も東京も好き。彼のために全てを捨てようとは思わない。けど、彼とは家族になりたい。話し合ってみよう。逃げないで向き合おうと思った。
市原聡美と一緒に働く派遣の鈴宮小雪は、会社が企画したクリスマスのイベントのため商店街に行く。トレーラーカフェで、十四年前に亡くなった父親と会った。それは父親の娘とデートしたいという夢だった。小雪は自分の所為で父親が亡くなったと思っていた。新しい父親も嬉しくないのに嬉しいふりをし、生まれた弟とも疎遠だった。本当の父と話し、自分が本当にに望んでいること、自分を赦すことだったと気付いた。小雪はクリスマスケーキを持って実家に帰った。
市原純子は、疎遠になっている父が倒れたとの連絡をもらい愛由を連れて実家に帰る。昔のことを思い出し、父の圧力に耐えきれず壊れた弟を思い出す。爆発した時一家は断絶した。夜、トレーラーカフェで線香花火のアイスティーを飲んで、線香花火をしている後ろで見守っている父の姿を見た。たくさん愛されたペットは、人に生まれ変わって家族を助けたいと願うことを教えられる。
次の日、愛由と父のやりとりで父の別の顔を見た。休憩所ではなす母親の父の話し、純子は不愛想な父を不愉快に思っていたが、今は照れているのだとわかる。父を客観的に見ていた。
オネエ言葉で話す、純子の弟・長谷川次郎が病室に来た。蟠りなく話す。婚約者を連れていた。父母は男の人だと覚悟をしていたようだが、中山明里だった。人気番組「流星エンジェル」を担当するテレビ制作会社のプロデューサーだった。ちなみに話しを書いたのは芹川瑞希だった。一巻の登場人物。次郎さんもね。
愛由は昔飼っていた犬・りんの生まれ変わりと純子は思った。新しく来た犬もりんと名付けた。
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