情け深川恋女房⑥ 入鉄砲 小杉健治
十月、日比谷要藏と横瀬左馬之助が、捕まった。日比谷の剣術道場から鉄砲が三挺見付かり、騒動を起こす恐れありとの理由だった。「足柄屋」の与四郎は、二人を信じ二人の嫌疑を晴らすために奔走する。二人と繋がりがある剣豪・井上伝兵衛にも疑いの目が向けられる。
井上の門人で足柄屋の小僧・太助は、本庄茂平次から井上の疑いを晴らすために嘘の証言をすることを頼まれる。太助は嘘の証言をする。
二人を捕まえた同心は、保身のためには何でもする同心と岡っ引きだった。太助が狙われる。与四郎や新太郎親分は、この事件を早く解明しようとする。勝小吉登場。
三挺の鉄砲は、息子を亡くした旗本が、息子の法事の為用意した物だった。三挺を盗まれていた。盗んだのは蘭学を学び過激な思想を持った三人だった。鳥居要藏を殺そうという考えに反対され日比谷のところに逃げ込み、鉄砲を取り上げられた。三人は江戸を出ていた。日比谷は盗まれた旗本に返しにいくつもりだったが、その前に捕まった。
垂込んだのは本庄茂平次だった。千恵蔵元親分も見抜けなかったと認めた。
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