料理人季蔵捕物控㊽ 春を呼ぶ菓子 和田はつ子
日本橋木原店の一膳飯屋塩梅屋の主・季蔵は、塩梅屋ならではの厚揚げやちくわと揚げ玉を使った安くて美味しい「卵とじ丼」の準備に余念がない。
マグロ料理の克吉が毒殺された。犯人かと思われた岡っ引き・辰三が毒殺される。
穴子が良く捕れ穴子料理を考える。
瓦版屋の瓢吉が、北町奉行・烏谷の、尾張町の扇子屋見竹屋の夕餉膳をお願いしたいと言う話しを持ってくる。見竹屋に行くと、主を亡くした見竹屋を、徒目付頭鎌江信次郎が、仕切っていた。鎌江が権門駕籠で亡骸で見付かる。
葛料理を考え大事屋で料理を作る。
大身旗本・山賀常右衛門の宅で木田幸太夫との飲み会の肴をつくる。二人はお互いの妹を妻にしていた。季蔵が台所に戻ると、二人の妻が亡くなっていた。二人が舐めた柑橘の飴に毒が仕込まれていた。後、木田が斬り殺された。犯人は山賀だった。辰三と鎌江、山賀と木田は、仕事上知りえた人の秘密で金持ちを強請っていた。克吉は辰三の脅しにマグロ料理を使われていた。そのため辰三にケリをつけるつもりで毒酒を飲んだ。
百合乃は夫や兄の不正を正そうとした。玉尾は出世を望む夫に請われ毒入り飴を渡した。懐妊していることを知った玉尾は自死した。怖じ気づく木田を邪魔に思って山賀は木田を殺した。山賀は自死した。
季蔵は、鎌江を殺したのは、鎌江の妻・優美惠を慕う廻りの人々だろうと思っている。
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