弥勒シリーズ 春立つ風 あさのあつこ
木暮信次郎は、大店・八代屋の大番頭・弓之助の野心を見抜き、遠野屋へ近づくことを唆す。弓之助は、遠野屋に、花見のお客への引き出物を頼む。遠野屋・清之介は、新しく開発する白粉の売り出しに利用させて貰う。
油屋・出羽屋の跡取り息子が、離れで胸を刺し死んでいた。戸締まりされ伊佐治は、自死と判断するが、木暮信次郎は、疑いを持つ。
遊び人だった若旦那が、心を入れ替えた。弟は、後添えが産んだ十才。身体が弱く今も熱を出して寝込んでいた。日が経ち、信次郎は、もしかすると死ぬかもしれないという弟・良太と話す。良太が話しの筋を書き、母親と女中が手を掛けた。殺したのは女中、後ろから支えたのは母、後の戸締まりをして小さな窓から出たのは良太と信次郎は考えた。良太は、店が欲しいということではなく、この馬鹿な兄が、元気で店を継ぎ、頭のいい自分が身体が弱く何も出来ないことを妬んだ。
清之介の兄が亡くなった。
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