2025年8月8日金曜日

京都下鴨神様のいそうろう 〈2〉

京都下鴨神様のいそうろう 〈2〉 猫神様とアマテラスの宝玉 望月麻衣

 萌子は、自分を「視える人」以外は平凡な女子高生と認知し、不思議な強い力を秘めた大学生理龍を神と崇めて推す、充実の日を送っている。
 萌子が今回逢ったのは、福々しいハチワレ猫に入った「神様のいそうろう」。かって自分を詣ってくれた少年の強い悲しみを感じてその子を探して欲しいと言う。

 ハチワレに入っていたのはお地蔵様、かっての少年とは藤原千歳だった。悲しみは幼馴染の寿々ちゃんへの失恋の悲しみだった。千歳が寿々に貰った曲玉を落とし、今は明日香が持っている曲玉を通し、明日香と萌子達が仲よくなる。失恋の悲しみを葬った千歳は、元気になり、お地蔵様と出逢う。寿々と透の結婚式に小春や澪人も帰って来る。理龍の二才の妹・茉莉まつりも来る。理龍は澪人をパパと呼ぶ。
 (千歳は小春に恋心を抱いていたが、学校に通うようになって寿々ちゃんたちと仲良くなっていたんだね。)
 (理龍は、澪人にそっくりと言うが、本当は澪人が理龍りりゅうにそっくりで、理龍りりょうは、昔のままで生まれたんだね。)
 
 アマテラスの宝玉を探すうさぎ達が現れる。うさぎを動かすツクヨミの眷族が、ツクヨミの気持ちを忖度しアマテラスの宝玉を探していた。ツクヨミとアマテラスの仲を良くしたくて。
京のお伊勢さんで、アマテラスを呼び出してしまった理龍は、月読の眷族の話をし、二神の仲が良くなるように願う。

 さて、萌子は、何神様の分け御霊なのだろう。千歳は東京の本部長。明日香は、萌子と理龍の推しになる。お地蔵様が居候していた猫を、千歳が飼うことになった。



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