2019年4月7日日曜日

つくもがみ笑います

つくもがみ笑います 畠中恵
 つくもがみ戦います 出雲屋の付喪神が拉致された。付喪神たちはみんなで逃げ出し、探していた十夜等に会えた。両国で見世物小屋の元締め、口入れ屋をしている阿久徳屋だった。阿久徳屋の息子は春夜。
 二百年前 旗本・蜂屋が旗本・篠崎を連れ、声のする「大江戸屏風」を預かって欲しいとやってくる。家康から貰った物でどう仕様もないという。屏風は付喪神になっているが話をしない。蜂屋の根付けの鼠が屏風に入っているようだ。阿久徳屋の付喪神・阿真刀と青馬と文字茶も入っている。出雲屋の付喪神も入り込む。阿真刀たちは阿久徳屋が壊して付く喪神で無くなった加羅刀と素素女を見付けた。二百年前の江戸城内にある「大江戸屏風」を見付けた。十夜にいろんな物を屏風に入れてもらい、代わりに付喪神たちは出雲屋に飛び出た。屏風は自分の物だと言っていた御家人・八田は屏風から飛び出た物を見て気絶し、要らないといった。付喪神たちはいろんな物を持ち出した。加羅刀たちも出てきた。大判も持ち帰った。
 悪の親玉 十夜は拾い子だった。本当は紅が見付ける前に阿久徳屋が見付け、夜の字を付けた名前の紙を持たせて、拾ってくれそうな人がいる所に置いたのだった。阿久徳屋の息子・春夜もその一人だった。
 春夜が阿久徳屋が、五日間帰って来ないと助けを求に来た。春夜の付喪神と出雲屋の付く喪神が幽霊が出るという旗本・山白家に行く。幽霊だと思われたのは兄妹を亡くした姫様が泣いていたのだった。阿久徳屋は殿様に会って話をし帰ってきた。
 見つかった 十夜や春夜や八夜が襲われた。屏風から持ち帰った大判のせいかと思われたが、三人と同じ捨て子だった阿久徳屋がもっている阿真刀と加羅刀のためだと思われた。
 つくもがみ笑います 阿久徳屋の本当の名は、久徳屋阿喜夜。
 阿久徳屋の持っている加羅刀の定紋と阿真刀の替紋から播磨の大名と判った。
九曜紋の殿様に百年前に武家のために作られた何かが付喪神になっているはず、何かを見付けて欲しいと頼まれる。付喪神たちは考え、徳川家の菩提寺で百年君を見付ける。障壁画だった。
 こゆりに好きな人がいる事が判り、市助と十夜は失恋

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