2019年7月10日水曜日

親子十手捕物帳 

親子十手捕物帳 親父の十手を受けついで 小杉健治
 辰吉は、十手持ちだった父・辰五郎と折り合いが悪く、家を飛び出していた。忠治親分や妹・凛に心配されながら、仲直りを拒み続けて数年が過ぎていた。
 引退していた辰五郎だが、相談をうける。茶問屋・駿河屋の若旦那・彦太郎の外に出来た子供を五十両を出して引きとることになったが、その女のことを調べて欲しいということだった。
 辰吉は賭場の揉め事が原因で人殺しの嫌疑をかけられる。辰五郎がこっそり調べ、辰吉の嫌疑を晴らす。殺されたのは、駿河屋の次男・彦三郎だった。辰五郎が調べていくうちに、子供の父親は彦三郎だと判明。彦太郎は知っていた。彦三郎を殺したのは番頭だった。駿河屋の財産の半分は俺のものだという遊び人になった彦三郎が駿河屋のためにならないと感じたからだった。岡っ引きではない辰五郎は、駿河屋に番頭を数年、江戸を離れたどこかの寺で彦三郎の供養してまた駿河屋にもどしたらどうかと提案した。駿河屋は、女に呑み屋をやらせた。
 辰吉は忠治の下で岡っ引き修業をすることにし、家に戻った。
 

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