弥勒シリーズ⑨ 鬼を待つ あさのあつこ
大工の頭領と版木彫職人・菊八が酔っ払い喧嘩し、頭領を殴り殺したと思い込んだ菊八が翌朝首吊り死体で見つかった。頭領は死んではいなかったが、殺したと思い込んだ菊八が自殺したことで決着するが、同心・木暮信次郎と伊佐治は本当に自殺か疑っている。頭領・慶五郎と菊八の女房・はまの仲を調べたりしていた。一旦は手を引いた。
慶五郎が殺された。首を裂かれ、五寸釘を打たれていた。信次郎と伊佐治はしらべに入った。
遠野屋清之介は江戸の豪商・呉服屋八代屋太右衛門の隠宅に三百両の商い品を持って訪ねる。清之介は太右衛門の姪・ちやとの縁談を申し込まれる。清之介はその場で断る。太右衛門は遠野屋紅の仕入れ先、拵え方、全てを十万両で買うと言ってきた。清之介は断る。八代屋の隠宅で、りん・清之介の死んだ妻にそっくりな女を見る。
八代屋は遠野屋の職人の引き抜きにかかるが、引き抜かれた職人はいなかった。
国許嵯波にいる玄庵が現れた。りんを死に追いやった張本人だが、玄庵は清之介のために働いていた。今井国家老が病臥したことを伝えた。江戸家老沖山と八代屋は繋がっていた。
太右衛門が、慶五郎と同じように殺された。
りんのお付き女中・よえは清之介の敵だった玄庵が育てた殺し屋だった。言葉で人を殺す事が出来る。よえが慶五郎の家で働く女中・里を使って太右衛門を殺す、慶五郎で練習をしていた。里は気がふれたようになった。
よえは育ての親・玄庵を殺し、玄庵が殺せなかった清之介と戦いに来る。清之介と戦い逃げた。元々いた清之介の兄の所へ行ったのか、行へは判らなくなった。
ちやは後ろ盾を亡くし、行く所が無くなった。遠野屋の押しかけ女中になった。
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