2020年8月3日月曜日

女だてら

女だてら 諸田玲子
 秋月黒田藩は、本家黒田藩からの言いなりにならないよう次期藩主を擁立使用としている派と、本家の言いなりでえ構わないと思う派閥に分かれていた。次期藩主の若殿の奇妙な死、藩主の病気。
 前藩主に用いられた儒学者・古処。政変があり、免職になる。息子・白圭も病気になり致仕する。娘・みちは、先代の正室・慈明院の頼みで、弟・瑾次郎の名で京へ行き、江戸へ行く。
 慈明院の姪・三条家の正室眉寿姫・紀子に会い、内大臣三条公修に封書を渡す。井伊掃部頭にあて一筆書いてもらう。公修の母親は井伊家の姫だった。
 慈明院は、眉寿姫の弟・土佐山内家の勘解由を秋月の養子にしようとしていた。
 三条公修の封書を持って江戸へ行く。兄の友人・若年寄本多遠江守正意の家臣・石上玖左衛門に助けられ、水野越前守忠邦の密偵にも助けられながら江戸へ着き、井伊家に封書を届ける。


原采蘋
葉室麟 秋月記

 

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