2020年9月28日月曜日

新酔いどれ小籐次〈十七〉〈十八〉 

新酔いどれ小籐次〈十七〉 〈十八〉 鼠異聞上下 佐伯泰英 

 小籐次は謎の青年から名刀・正宗の懐剣の研ぎを頼まれる。

 久慈屋が高尾山薬王院へ紙を収める旅に、小籐次と息子・駿太郎が行くことになった。それを知った駿太郎の道場仲間六人と祥次郎の兄・見習い与力・岩代壮吾も一緒に行くことになった。

 府中宿で久慈屋の荷が襲われ、壮吾と駿太郎、国三が対処した。荷の中に七百両があることが、飛脚問屋から同心・木津に知らされ、次男・留吉に伝わったと思われる。留吉は押し込み強盗の一味に話し、荷を襲った。留吉は壮吾に斬られたが、木津留吉であることを隠された。 父親は長男に介錯され切腹、病死とされ、長男も切腹しようとしたが、止められ同心を続けることを許された。

 薬王院では、先代の貫首の隠し子の息子・壱行僧が、現貫首・雲郭に貫首を辞し、壱行を新貫首に推挙するよう書き付けを書けと迫っていた。小籐次は懐剣を壱行に盗まれ、江戸に帰る良う迫られる。小籐次は江戸に帰るよう見せかけ、高尾山の裏道を通り戻ってくる。壮吾と駿太郎の活躍で無事紙は薬王院へ届けられる。

 小籐次が刀を研いでいる間に、少年たちは壱行の父親に雇わればらばらに散った者たちが村の者に悪さしている事件を片づける。

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