栄次郎江戸暦24 帰って来た刺客 小杉健治
栄次郎は雨の夜、辻斬りに遭遇した。逃げてきた覆面の侍が抜き打ちに斬り付けてきた。斬られたのは直参・徒目付・兄の朋輩・真島又一郎だった。咽を一刀のもとに斬られていることから、十年前の刺客が戻ってきたように思われた。栄次郎は昔の犠牲者と真島以前に咽を斬られた犠牲者を調べる。
十年前の犠牲者は悪と評判の者ばかりだった。今回の犠牲者は共通する物が無かった。栄次郎は同じ者の仕業ではないと思った。
今回の刺客は、十年前に殺された者の用心棒をしていた道場主の息子だった。強いと評判の道場主が殺され道場は立ち行かなくなった。息子は刺客を探すため同じ殺し技を練習した。探し出すため、刺客を始めた。わざと誘い出された十年前の刺客を栄次郎は助ける。
刺客は仏師になっていた。十年前の刺客を奉行所は追わなかった。奉行所に手が出せない連中ばかりが殺されたため追わない約束で、姿を消すように指示したと栄次郎は考えた。
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