若鷹武芸帖⑦ 鉄の絆 岡本さとる
武芸帖編纂所頭取・新宮鷹之介は若年寄・京極周防守から日光奉行所の武芸の検分を命じられる。日光から帰り道、鉄砲撃ちの名人の話を聞き、鷹之介は原口鉄太郎と平助を連れ長田村に行く。
名主に相談された根太七を殺した犯人を見付け名主に渡した。鷹之介は名人・土橋忠三郎に付いて射撃を習う。
忠三郎は元幕府鉄砲方の田付組の鉄砲磨き同心だった。忠三郎は鉄砲に魅せられ撃ち方になりたかったが、御役替えなど望めないため、お役を辞して猟師になった。付いて来てくれると思っていた妻子は実家に帰っていた。原口鉄太郎の父親・鉄之丞は、鉄砲方の井上組の与力だった。大砲に魅せられ長崎へ行き客死していた。
根太七殺しを名主がどう収めたかを知らせるためにも忠三郎が編纂所へ来た。忠三郎は矢場の主人になっている忠三郎の息子・彦太郎の父親が鉄砲師範と知った博打打ちに彦太郎の女房もんを人質に暗殺を唆される。鷹之介たちは忠三郎の様子から事を知り助けに行く。忠三郎はもんに刀を突きつける浪人を撃ちもんを助ける。鷹之介たちが取り押さえた。
鷹之介の推薦で、田村組の鉄砲撃ち競べに忠三郎が出、技術が認められた。お役を投げ出したことを謝り長田村へ帰った。
彦太郎は、桑原千藏の二件目の書店を営むことになった。
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