2021年6月29日火曜日

うらんぼんの夜

うらんぼんの夜 川瀬七緒 

 大百舌村大字柳原字川田に住む九世帯が内部落、それ以外が外部落と呼ばれる内部落に住んでいる遠山奈穂。この村に東京から家族が引っ越して来た。奈穂と同高同級の北方亜矢子。
 奈穂は、村の者が北方家をよそ者扱いで親切そうに意地悪しているように思える。
 事件が起こると北方家がここに来たからという理由にする。奈穂は村人、自分の祖母や母に反発する。

 亜矢子は母親を殺していた。引っ越して来た裏庭に遺体を埋めていた。虫が湧いたり小動物が動きまわったり、匂いを消すために過激の匂いを撒いたり。村人は知っていた。村人は北方家を受け入れた。調べていた駐在さんを大雨の巡回中に用水路に突き落として殺した。老人たちは裏庭の遺体を掘り起こし墓地に埋めた。村人の様子を北方家は隠しカメラで撮影した。亜矢子は私に何かすれば村を道連れにするという。

 村を出て行きたいと願っていた奈穂だったが、村にいて亜矢子を見張っているという。言いたいことを言い合って隠し事がなくなった二人は、普通に学校へ行く。

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