2021年8月7日土曜日

手/ ヴァランダーの世界

手/ ヴァランダーの世界 ヘニング・マンケル 

 田舎暮らしが夢のヴァランダーは、マーティンソンに紹介された物件の裏庭で地面から突き出している人間の手の骨を見つけてしまう。地面のしたには女性の骸骨があった。すぐみの配置に違和を感じたヴァランダーは掘り返したところでもう一体の男性の骸骨を見つける。ヴァランダーは過去に遡って家の持ち主を調べる。

 1944年エストニア人家族がその家に住んでいた。夫婦はデンマークに移住していた。息子はその後もスウェーデンに残り老人ホームに入っていた。彼は事件のあった家ですべてを話し、ヴァランダーに拳銃を突きつける。拳銃は暴発し彼・イーヴァル・ピーラクは即死した。

 彼の父親は暴力的だった。我慢ができなかった母親は首を吊った。死を知った彼は寝ている父親を殺し、二人を埋めた。

 ヴァランダーは埋められた人の身元が分かれば良かったのだ。

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