上絵師 律の似面絵帖⑦ しのぶ彼岸花 知野みさき
律は葉茶屋・青陽堂の嫁として初めての新年を迎えた。 懐妊した。
女形の役者から着物の仕事が舞い込む。殺された息子の供養に彼岸花の注文だった。息子は彼岸花の中で自殺していた。息子が捨てられていた場所で。律と共にその場所で子供を捨てた母親に会った。死んだことは伝えなかった。
香が出産した。
律が似顔絵を描いたことで捕まった盗賊の家族から命を狙われる。止めようとする娘が忍ばずの池に落ち、娘を助ける事で律は流産した。
まわりの大人は流産はよくあることと律を責めない。
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