日暮坂右肘斬し 門田泰明
戟戦 芳原竜之助頼宗56才の剣友・具舎平四郎満行が、平四郎の得意技・右肘斬しで殺された。傍にいた妻・早苗は傷を負ったが命は助かった。竜之助は、右肘斬しで仇を討つつもりで右肘斬しの訓練をする。
平四郎は二十過ぎの頃。信河数右衛門高時と料理屋で喧嘩をし、階段から転がり足を骨折した。喧嘩の後、平四郎は無役になった。
竜之助は平四郎の家に寄ったところ三人組の浪人に襲われた。右腕を斬り落とした。辻斬りだった。平四郎を殺した張本人だった。
夢と知りせば
六百石の鷹野家当主・九郎龍之進と七百石信河家三男・和之丈高行が、旗本家武徳会・剣術決勝戦を戦っていた。勝ったのは龍之進だったが、判定直後高行が側頭部を木刀で殴り龍之進は怪我を負い、亡くなる。
龍之進が自分の息子だったと知った竜之助は和之丈高行に挑む。右肘斬しを放つ。名前を名乗り、龍之進の父だと名乗り、高時と喧嘩した平四郎の友だと名乗った。
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