2023年8月12日土曜日

神様の御用人 継いでゆく者

 神様の御用人 継いでゆく者 浅葉なつ

 継いでゆく者 御用人・萩原敏益のもとに久久紀若室葛根神の名が、宣之言書に現れる。彼はムキムキになりたいと言う。敏益はいろんな食べ物屋に連れて行く。
 その中に「洋食 ふじた」があった。フジタの店主と敏益は幼馴染だった。店主は年をとり店を閉める。フジタのグラタンが好きで通っていた一人のサラリーマン・城嶋が、フジタのレシピを継ぐことになった。ククキと敏益は、城嶋のフジタのグラタンの味の再現の試行錯誤に加勢する。味の再現に力を貸しながら、敏益は久久紀若室葛根神に、自分の役目の大事さを思い出し胸を張って下さいと言う。小さな胸という神に人の子には充分大きいと答える。神と人を繋ぐ。ムキムキでなくていいのです。宣之言書に現れてから一年が経っていた。
 グラタンの再現に協力し、味が完成した数日後、敏益は亡くなった。三年前だった。
 bistro JYOSHIMA  に入った良彦は、久久紀若室葛根神と会う。敏益の孫と知った店主とククキからフジタのグラタンの味の再現話しを聞く。良彦にも懐かしいフジタのグラタンの味だった。

 永遠の相槌 良彦は、一条天皇の時代に、三条小鍛冶宗近と一緒に小狐丸という刀を打った稲荷明神の行方を探して欲しいと言われた。その時の槌を返したいと言う。
 探し回った良彦が知った。宗近が助け飼っていた犬だった。槌麻呂と名付け九年共に暮らし死んだ犬だった。
 そして良彦は向かいの家のチョコが、稲荷の元で働いていることを知った。給金を幸運に換えて斎藤家に届けてから冥界に行こうと思っていることを知った。

 ありふれた日常 穂乃香がアルバイトを始めた。良彦が神職になった時何か贈り物をしたいとアルバイトを始めた。
 御用人の友人・天眼の娘がアルバイトを始めたと、神様の間に広まった。面識のある神様が現れる。良彦は孝太郎を誘って行く。孝太郎に神職になる相談する。
 お金を貯めるためバイトのシフトを増やしてもらう。

 御用人になりたい桐堂院桜士朗。三峰の狼を連れている。
 

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