2023年8月6日日曜日

貸し物屋お庸謎解き帖③ 五本の蛇目 

貸し物屋お庸謎解き帖③ 五本の蛇目 平谷美樹
 
 能管の翁 横笛を借りに来る翁がいる。神降ろしの笛を湊屋に預けてしまった能管吹きのために、季節が来ても降りられない神様が、気付かせるために出てきていた。湊屋九段下出店だった。本店清五郎に言わずに儲けを考えていた。

 魚屋指南 呉服屋の若旦那が、水茶屋の好意を持った女・かつに、魚屋になれと言われて、担ぎ魚屋道具の一式を借りに来る。一日ついて廻り、自分が魚屋になるのは無理、かつは自分を好きではない。どうしようもないことが分った。どうしようもないことを認めるのは諦めること、認めなきゃ次に進めない。

 五本の蛇目 何故五本の蛇目を借りにかたのか。魔除けだった。お庸が聞き出す。善太郎が女に誘われ関係を持った。気がつくと荒れ果てた小屋で寝ていた。傍に骨があった。女が迎えに来る。お札を張っていたが札が破れた。庸は、荒れ果てた小屋を探し、弔いをしてもらえる所を探す。弔って貰って女が礼に来る。父親と関係があった女のようだ。父親に言い、墓を建てると言う。

 野分の後 馬を何かされると猿を借りにきた馬子がいた。庸は男の後を付け夜の様子を見る。歩いたような後を付け流された道祖神を見つける。村人が掘り出し、流される前の場所に備え直す。

 湯屋の客 湯屋に初見の客が来る。庸の背中を見るためのようだ。みんなで阻止される。「みずら」を見たいらしい。庸の背中の文字を消されたのだろう。清五郎は庸にきずかれないように護っている。


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