鬼役 〈二十六〉 金座 坂岡真
将軍家毒味役・矢背蔵人介は養母・志乃が姿を消したことで案じていた。志乃は江戸に来る前に生んだ我が子のことを調べに京へ行っていた。矢背家の前に現れるようになった「痩せ男」が志乃に恨みがましい言葉を吐いたためだった。
蔵人介は「痩せ男」と同じ技を使う男に会い、「痩せ男」の正体を掴む。蔵人介自身、京の近衛家から勾引かされ、薩摩の国境の村で隠密が逃げるために子連れを隠れ蓑にした子供だった。隠密がそのまま江戸で養父となり、矢背家に養子に入ったという過去を持っていた。全てを知っているのは蔵人介だけ。京で近衛家当代と会い瓜二つだった。兄が勾引かされたことを聞いたのだった。
「痩せ男」は自分の正体を、志乃が近衛家の先代の子供を産み、近衛家の紋付きのお包み包んで御所の猿が辻に捨てた赤子だと思っていた。志乃を母と思い、蔵人介を本当の兄だと思い、恨んでいた。同じ時、捨てられた子は二人いた。近衛家の赤子は死んでいたことを知っている人から話を聞いた。蔵人介に殺された痩せ男を志乃は不憫に思った。
痩せ男を追いつつ、痩せ男を雇っていた金座を調べつつ、蔵人介は佐渡島から送られる御用金を盗み隠していた元金山奉行の山賊たちを退治し、長岡藩京都所司代牧野備前守忠雅に連絡した。五十万両分の佐渡から盗まれた御用金と書いた。蔵人介の名前を出さないよう願う。御用金盗みの首謀者は後藤三右衛門。蔵人介は倒した。
2019年8月29日木曜日
2019年8月27日火曜日
おとなりの晴明さん 第五集
おとなりの晴明さん 第五集 仲町六絵
〜陰陽師は雪の文様を愛でる〜
雪輪の祈り 晴明さんが骨董屋「竹居」で目利きのアルバイトをする。漆器の付喪神・鷹之進と出会う。桃花は清明さんに雪輪文様の銀製の香立を贈る。
忘れられた山羊 桃花は晴明さんとタヌキの文化祭に行く。九州で発掘された山羊の話を聞く。晴明さんは平安時代、日本にやってきた山羊と出会っていた。桃花は夢の中で山羊の話をみた。
おけら参りの火 おけら参りの時だけ注目を浴びる白朮の精が、大晦日に大寒波がきておけら参りに行かなきゃ良かったと言われそうなので寒波をどうにかして欲しいと頼む。天候まではどうにもならないと言う晴明に、宗旦狐が力を貸すことになった。桃花は晴明に螺鈿の結び桜の文様のかんざしを貰った。晴明から紋を授かった術師の印だ。大晦日桃花も、伏見稲荷の白狐や日向大神宮の白狐や花山稲荷の白狐と一緒に人に力を与えた。狐火は生き物に力を与え体調を崩すのを防ぐ。桃花と晴明は祝福により厄災を抑える。
梅花の薬玉 受験生の榎戸與君と竹居で会った。與君は、都会に行かせたくない母親が道祖神にお願いしていた。道祖神は與の障礙になっていた。晴明は道祖神を薬玉に閉じこめ與の決意を聞かす。次の日、逢坂の関辺りに開放する。
北天の勇将 琵琶湖の方から京へ百鬼夜行がやって来る。アテルイとモレを処刑された蝦夷の恨みだった。京都大学総合博物館の唐様大刀・騒速剣を持って対する。田村麻呂も篁も現れる。アルテイとモレが、みんなを引き連れて奥州に帰った。
〜陰陽師は雪の文様を愛でる〜
雪輪の祈り 晴明さんが骨董屋「竹居」で目利きのアルバイトをする。漆器の付喪神・鷹之進と出会う。桃花は清明さんに雪輪文様の銀製の香立を贈る。
忘れられた山羊 桃花は晴明さんとタヌキの文化祭に行く。九州で発掘された山羊の話を聞く。晴明さんは平安時代、日本にやってきた山羊と出会っていた。桃花は夢の中で山羊の話をみた。
おけら参りの火 おけら参りの時だけ注目を浴びる白朮の精が、大晦日に大寒波がきておけら参りに行かなきゃ良かったと言われそうなので寒波をどうにかして欲しいと頼む。天候まではどうにもならないと言う晴明に、宗旦狐が力を貸すことになった。桃花は晴明に螺鈿の結び桜の文様のかんざしを貰った。晴明から紋を授かった術師の印だ。大晦日桃花も、伏見稲荷の白狐や日向大神宮の白狐や花山稲荷の白狐と一緒に人に力を与えた。狐火は生き物に力を与え体調を崩すのを防ぐ。桃花と晴明は祝福により厄災を抑える。
梅花の薬玉 受験生の榎戸與君と竹居で会った。與君は、都会に行かせたくない母親が道祖神にお願いしていた。道祖神は與の障礙になっていた。晴明は道祖神を薬玉に閉じこめ與の決意を聞かす。次の日、逢坂の関辺りに開放する。
北天の勇将 琵琶湖の方から京へ百鬼夜行がやって来る。アテルイとモレを処刑された蝦夷の恨みだった。京都大学総合博物館の唐様大刀・騒速剣を持って対する。田村麻呂も篁も現れる。アルテイとモレが、みんなを引き連れて奥州に帰った。
2019年8月24日土曜日
新・古着屋総兵衛 十八 完
新・古着屋総兵衛 十八 日の昇る国へ 完 佐伯泰英
古着大市の開催前に古着大市の売り上げの一部を上納せよと言ってきた自称御用取次古瀬嶺斎を倒した。
桜子と共に、バタヴィアに出発した。
カイト号が出来上がり、日本に帰ることになった。総兵衛の母・恭子、川端次郎兵衛はイマサカ号で日本に向かったが、総兵衛、桜子、加納恭一郎、砂村葉はカイト号でアメリカに向かった。
古着大市の開催前に古着大市の売り上げの一部を上納せよと言ってきた自称御用取次古瀬嶺斎を倒した。
桜子と共に、バタヴィアに出発した。
カイト号が出来上がり、日本に帰ることになった。総兵衛の母・恭子、川端次郎兵衛はイマサカ号で日本に向かったが、総兵衛、桜子、加納恭一郎、砂村葉はカイト号でアメリカに向かった。
2019年8月22日木曜日
八丁堀赤鬼忠孝譚 おとっつあん
八丁堀赤鬼忠孝譚 おとっつあん 小杉健治
高井伊八郎は、帳簿を改竄して藩の金をくすねていた竜崎又右衛門に斬られた父の仇を討つために兄と仇討の旅にでた。七年で兄は諦めて帰郷した。伊八郎は十年探すことにした。もう帰ろうと考えた日、身体を悪くし倒れた所を助けてくれた者が竜崎と顔の特徴がそっくりだった。竜崎か間違いか知るために祐源に近付く。祐源と名乗り、「中孝園」という身寄りの無い孤児を集めて生活していた。字を教え、算段を教え、職人に入れたり、店に入れたりしていた。
費用の出所が判らなかった。岡っ引きが七年前の辻斬りだと見張っていた。子売りだとも言う。女衒の男が殺された。同心が祐源が犯人だと捕まえる。伊八郎は犯人をつきとめる。
費用は検校から出ていることが分かった。
祐源は竜崎又右衛門だと告白した。七年前の辻斬りも認めた。目の見えない子供と一緒に暮らし、竜崎も人が変っていた。今の祐源を認めた。
仇討は止めた。
高井伊八郎は、帳簿を改竄して藩の金をくすねていた竜崎又右衛門に斬られた父の仇を討つために兄と仇討の旅にでた。七年で兄は諦めて帰郷した。伊八郎は十年探すことにした。もう帰ろうと考えた日、身体を悪くし倒れた所を助けてくれた者が竜崎と顔の特徴がそっくりだった。竜崎か間違いか知るために祐源に近付く。祐源と名乗り、「中孝園」という身寄りの無い孤児を集めて生活していた。字を教え、算段を教え、職人に入れたり、店に入れたりしていた。
費用の出所が判らなかった。岡っ引きが七年前の辻斬りだと見張っていた。子売りだとも言う。女衒の男が殺された。同心が祐源が犯人だと捕まえる。伊八郎は犯人をつきとめる。
費用は検校から出ていることが分かった。
祐源は竜崎又右衛門だと告白した。七年前の辻斬りも認めた。目の見えない子供と一緒に暮らし、竜崎も人が変っていた。今の祐源を認めた。
仇討は止めた。
2019年8月21日水曜日
百万石の留守居役(十三) 舌戦
百万石の留守居役(十三) 舌戦 上田秀人
将軍の命で江戸に出た本多安房政長は、評定所へ行った。加賀藩上屋敷に不逞の浪人が入り込み藩士藩邸に被害が出たことを明らかにする評定だった。本多憎しの老中・大久保加賀守と旗本・横山長次と加賀藩江戸家老・横山大膳が結託していた。
政長と別れた瀬能数馬は、江戸城へ急ぎ、老中・堀田備中守家の留守居役・葉月冬馬に、本多長政の出府届けを昼ごろ受け取ったと右筆に届けて貰った。堀田家への借りを使い、お城坊主の口止めは数馬の冬馬への借りになった。
評定所では政長の出府届けが昼ごろ出ていたと分かり開かれた。政長の言い分が通り不逞の輩の押し込みは無かったことになった。
評定の間に横山長次の屋敷が不逞の者に襲われ、門を明けられ、横山内記討ち取ったりと言われていた。
政長は綱吉と会った。直江状に関して関ヶ原の戦いの話をする。黒書院の天井裏から軒猿の刑部を呼び、綱吉に陰共を連れるように言上した。我殿を将軍継承に巻き込ませたくない。そのためにも将軍は元気でいてもらわなくてはならない。綱吉に本多の直臣復活は無いと言わしめた。時々江戸に出てこいと。
加賀では本多政直を倒そうと考える者たちが、正直の長男・主殿を見方に引き入れようとしていた。
将軍の命で江戸に出た本多安房政長は、評定所へ行った。加賀藩上屋敷に不逞の浪人が入り込み藩士藩邸に被害が出たことを明らかにする評定だった。本多憎しの老中・大久保加賀守と旗本・横山長次と加賀藩江戸家老・横山大膳が結託していた。
政長と別れた瀬能数馬は、江戸城へ急ぎ、老中・堀田備中守家の留守居役・葉月冬馬に、本多長政の出府届けを昼ごろ受け取ったと右筆に届けて貰った。堀田家への借りを使い、お城坊主の口止めは数馬の冬馬への借りになった。
評定所では政長の出府届けが昼ごろ出ていたと分かり開かれた。政長の言い分が通り不逞の輩の押し込みは無かったことになった。
評定の間に横山長次の屋敷が不逞の者に襲われ、門を明けられ、横山内記討ち取ったりと言われていた。
政長は綱吉と会った。直江状に関して関ヶ原の戦いの話をする。黒書院の天井裏から軒猿の刑部を呼び、綱吉に陰共を連れるように言上した。我殿を将軍継承に巻き込ませたくない。そのためにも将軍は元気でいてもらわなくてはならない。綱吉に本多の直臣復活は無いと言わしめた。時々江戸に出てこいと。
加賀では本多政直を倒そうと考える者たちが、正直の長男・主殿を見方に引き入れようとしていた。
2019年8月20日火曜日
上絵師 律の似面絵帖⑤
上絵師 律の似面絵帖⑤ つなぐ鞠 知野みさき
涼太は、睦月の事件・青陽堂の茶葉に古茶を混ぜた者がいたことで評判を落とした青陽堂の信用を取り戻すために頑張っていた。
律が考案した巾着の絵柄・鞠が人気商品になった。鞠の中の絵の注文があったり、子供の着物の注文がある。一回に五枚しか巾着を作らないので順番待ち、くじ引きになったりする。
涼太と律の婚礼が、文月の薮入りの前日・十五日に決まった。
鞠の中に文具の絵を注文した史織には、好きな人がいるが親の決めた縁談が整ったと言う。好きな人の似顔絵を描く。定廻りの広瀬保次郎だった。広瀬も本屋で会う史織が好きだった。整っていた縁談を壊して二人は水無月の六日に祝言を挙げた。
祝言の前日、鬼子母神にお参りに行った香と護国寺にお参りに行った旗本本田家の秋彦が勾引かされた。犯人を捜す律は、犯人の持ち物が自分が注文で描いた鞠巾着だったことで犯人が特定できた。犯人を捕まえた。犯人は本田が調べている小普請奉行に頼まれた下役の三浦の妻と三浦の部下だった。
香は妊娠した。律の祝言は一月延びた。
涼太は、睦月の事件・青陽堂の茶葉に古茶を混ぜた者がいたことで評判を落とした青陽堂の信用を取り戻すために頑張っていた。
律が考案した巾着の絵柄・鞠が人気商品になった。鞠の中の絵の注文があったり、子供の着物の注文がある。一回に五枚しか巾着を作らないので順番待ち、くじ引きになったりする。
涼太と律の婚礼が、文月の薮入りの前日・十五日に決まった。
鞠の中に文具の絵を注文した史織には、好きな人がいるが親の決めた縁談が整ったと言う。好きな人の似顔絵を描く。定廻りの広瀬保次郎だった。広瀬も本屋で会う史織が好きだった。整っていた縁談を壊して二人は水無月の六日に祝言を挙げた。
祝言の前日、鬼子母神にお参りに行った香と護国寺にお参りに行った旗本本田家の秋彦が勾引かされた。犯人を捜す律は、犯人の持ち物が自分が注文で描いた鞠巾着だったことで犯人が特定できた。犯人を捕まえた。犯人は本田が調べている小普請奉行に頼まれた下役の三浦の妻と三浦の部下だった。
香は妊娠した。律の祝言は一月延びた。
2019年8月19日月曜日
途中下車はできません
途中下車はできません 山本巧次
富良野線 美馬牛駅 (ビバウシィ) 富樫里恵カメラマン十年前職場を辞めカメラマンになった。びばうし茶房を見付ける。三十代前半の美人オーナー。民宿「ドゥマン」に泊まる。
びばうし茶房のオーナー久内美和は立原一憲のダイエット食品の詐欺に遇い、見返すようにダイエットし、会社を辞め茶房を始めた。
釧網本線 北浜駅 野地原康生は、行方不明になっている認知症掛った祖母をさがしている。流氷の思い出のある町を探しに来た。一泊して祖母が旭川で見つかり帰った。北浜で家族にストーカーと間違えられ札幌で美容師をしていた咲江と出会う。
宗谷本線 音威子府 尾崎佳信は会社の四千万円を持ち逃げした酒井修一が蕎麦屋で働いているという情報を掴み捕まえに行った。酒井はすぐに尾崎と一緒に会社に出頭すると言い電車に乗る。酒井はアタッシュケースの中の外に出せないメモを質に取り、あと六千万円を出せと脅迫する。札幌まではおとなしく・・・。
根室本線 落石駅 荒川圭佑は落石の崖で自殺したように装いに来た。振り込め詐欺の金庫番の手伝いをしていた。違法カジノの金庫番にだまされ、四億を取られた。振り込め詐欺のグループからは荒川が取ったとしか見えない。自殺したことにしようとしたが、失敗する。仕方なく帰る。鹿が悪い、カメラマンが悪い、大坂の夫婦が悪いと考えながら。
函館本線 札幌駅 康生が札幌に戻ってきた。様子が変な二人組がいる。尾崎と酒井だった。酒井が持ち逃げしたアタッシュケースの中に、贈収賄の証拠メモが入っていた。
荒川が札幌に帰ってきた。里恵が見ていた。札幌駅で美和は立原を見付けた。捕まえて!と叫んだ。立原と名乗っていた荒川は、通りすがりの里恵と康生に取り押さえられ、尾崎と酒井を捕まえるために見張っていた警察官・里恵の元上司に連れていかれた。尾崎と酒井も贈収賄事件を追っている警察に捕まった。
富良野線 美馬牛駅 (ビバウシィ) 富樫里恵カメラマン十年前職場を辞めカメラマンになった。びばうし茶房を見付ける。三十代前半の美人オーナー。民宿「ドゥマン」に泊まる。
びばうし茶房のオーナー久内美和は立原一憲のダイエット食品の詐欺に遇い、見返すようにダイエットし、会社を辞め茶房を始めた。
釧網本線 北浜駅 野地原康生は、行方不明になっている認知症掛った祖母をさがしている。流氷の思い出のある町を探しに来た。一泊して祖母が旭川で見つかり帰った。北浜で家族にストーカーと間違えられ札幌で美容師をしていた咲江と出会う。
宗谷本線 音威子府 尾崎佳信は会社の四千万円を持ち逃げした酒井修一が蕎麦屋で働いているという情報を掴み捕まえに行った。酒井はすぐに尾崎と一緒に会社に出頭すると言い電車に乗る。酒井はアタッシュケースの中の外に出せないメモを質に取り、あと六千万円を出せと脅迫する。札幌まではおとなしく・・・。
根室本線 落石駅 荒川圭佑は落石の崖で自殺したように装いに来た。振り込め詐欺の金庫番の手伝いをしていた。違法カジノの金庫番にだまされ、四億を取られた。振り込め詐欺のグループからは荒川が取ったとしか見えない。自殺したことにしようとしたが、失敗する。仕方なく帰る。鹿が悪い、カメラマンが悪い、大坂の夫婦が悪いと考えながら。
函館本線 札幌駅 康生が札幌に戻ってきた。様子が変な二人組がいる。尾崎と酒井だった。酒井が持ち逃げしたアタッシュケースの中に、贈収賄の証拠メモが入っていた。
荒川が札幌に帰ってきた。里恵が見ていた。札幌駅で美和は立原を見付けた。捕まえて!と叫んだ。立原と名乗っていた荒川は、通りすがりの里恵と康生に取り押さえられ、尾崎と酒井を捕まえるために見張っていた警察官・里恵の元上司に連れていかれた。尾崎と酒井も贈収賄事件を追っている警察に捕まった。
2019年8月15日木曜日
居眠り磐音 武士の賦
居眠り磐音 武士の賦 佐伯泰英
初恋の夏 宝暦八年 1758年 土佐高知藩山内家 近習目付重富百太郎の次男として生まれた利次郎の少年時代。四才で殿様の御殿の庭の泉水で水遊びをしていた利次郎は、殿様と話をする。御殿に忍入っていることを知った両親は、利次郎の母・富美の実家の父・八右衛門新田に面している常陸国麻生藩新庄越前守一万石の下屋敷で隠居・伊丹治一郎に預けた。祖父が亡くなるまで六年間を過ごす。
霧子の仇 高野山の麓、内八葉下八葉と呼ばれる雑賀衆の姥捨ての郷で暮らしている霧子。婆さまから、八年前、摂津堺から放浪者の下忍雑賀衆泰造一味に勾引かされて三才の時に連れてこられた娘だと知らされる。霧子は男姿で暮らす。八年ぶりに訪れた泰造一味が郷を訪れた。
利次郎は次男三男が集まる八丁堀近くの村上道場へ四年通う。五年目半ば、直心影流佐々木道場の住み込み門弟となる。
出会いの時 霧子は父母を殺したのが雑賀衆下忍泰造日根八と知り、身内の仇を討つつもりで泰造一味と一緒に郷を出た。泰造一味は押込み強盗を繰り返した。数年後、日光で家基一行に捕らえられ、直心影流佐々木玲圓の預かりとなった。
平林寺代参 坂崎磐音とこんは玲圓・えい夫婦の養子となり、こんと所帯を持つことを決めた。豊後に行き父母に報告に行く前に川越往還の途中の平林寺に行くことになった。霧子と松平辰平と重富利次郎の五人旅になった。平林寺の用を済ませ、川越で道場主を頭にした無法者の集まりを退治した。
居眠り磐音江戸双紙 野分けの灘を出してきて読む。
初恋の夏 宝暦八年 1758年 土佐高知藩山内家 近習目付重富百太郎の次男として生まれた利次郎の少年時代。四才で殿様の御殿の庭の泉水で水遊びをしていた利次郎は、殿様と話をする。御殿に忍入っていることを知った両親は、利次郎の母・富美の実家の父・八右衛門新田に面している常陸国麻生藩新庄越前守一万石の下屋敷で隠居・伊丹治一郎に預けた。祖父が亡くなるまで六年間を過ごす。
霧子の仇 高野山の麓、内八葉下八葉と呼ばれる雑賀衆の姥捨ての郷で暮らしている霧子。婆さまから、八年前、摂津堺から放浪者の下忍雑賀衆泰造一味に勾引かされて三才の時に連れてこられた娘だと知らされる。霧子は男姿で暮らす。八年ぶりに訪れた泰造一味が郷を訪れた。
利次郎は次男三男が集まる八丁堀近くの村上道場へ四年通う。五年目半ば、直心影流佐々木道場の住み込み門弟となる。
出会いの時 霧子は父母を殺したのが雑賀衆下忍泰造日根八と知り、身内の仇を討つつもりで泰造一味と一緒に郷を出た。泰造一味は押込み強盗を繰り返した。数年後、日光で家基一行に捕らえられ、直心影流佐々木玲圓の預かりとなった。
平林寺代参 坂崎磐音とこんは玲圓・えい夫婦の養子となり、こんと所帯を持つことを決めた。豊後に行き父母に報告に行く前に川越往還の途中の平林寺に行くことになった。霧子と松平辰平と重富利次郎の五人旅になった。平林寺の用を済ませ、川越で道場主を頭にした無法者の集まりを退治した。
居眠り磐音江戸双紙 野分けの灘を出してきて読む。
2019年8月13日火曜日
2019年8月3日土曜日
わが家は祇園の拝み屋さん10
わが家は祇園の拝み屋さん10 望月麻衣
〜黄昏時に浮かぶ影〜
小春は澪人と東京にいた。強い力を持つ少年と出会う。
東京の波動を下げようと企んでいたのが、京から姿を眩ましていた谷口透と判った。谷口は、宗次郎の師匠の息子ということが判明した。
由里子は朔也に告白するが、朔也には好きな子がいると言われる。澪人の兄・和人は由里子に対し恋に落ちたと告白する。
杏奈はEU国際芸術映画祭で主演女優賞を受賞し、インタビューで宗次郎にプロポーズする。
〜黄昏時に浮かぶ影〜
小春は澪人と東京にいた。強い力を持つ少年と出会う。
東京の波動を下げようと企んでいたのが、京から姿を眩ましていた谷口透と判った。谷口は、宗次郎の師匠の息子ということが判明した。
由里子は朔也に告白するが、朔也には好きな子がいると言われる。澪人の兄・和人は由里子に対し恋に落ちたと告白する。
杏奈はEU国際芸術映画祭で主演女優賞を受賞し、インタビューで宗次郎にプロポーズする。
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